ビル管理では、点検・修繕の進捗管理や報告書作成、現場との情報共有など、多くの業務が発生します。紙やExcel、電話による管理に限界を感じている場合に有効なのが「ビル管理システム」です。
本記事では、ビル管理システムのメリットや機能、選び方、おすすめ5製品、実際の導入事例まで解説します。業務効率化やDXを検討している方はぜひ参考にしてください。

ビル管理システムとは
ビル管理システムとは、ビルや商業施設などの管理に必要な情報や業務をデジタルで一元管理するシステムです。設備情報や点検履歴、作業予定、報告書などをまとめて管理することで、紙やExcel、電話などに分散していた情報を集約できます。
なお、ビル管理システムには、設備の監視・制御を担うBMS・BASや、エネルギー管理を行うBEMSのほか、点検・修繕・報告などのビルメンテナンス業務を支援するシステムがあります。導入目的に応じて適切なシステムを選ぶことが重要です。
関連記事:ビルメンテナンス(設備管理)とは?業務内容・法定点検・業界の課題とDX化による解決策を解説
ビル管理システムを導入する5つのメリット
ビル管理システムを導入すると、業務の効率化だけでなく、以下のような情報共有や点検品質の向上、データ活用など、さまざまな効果が期待できます。
・業務効率化による生産性の向上
・リアルタイムの情報共有と活用
・点検の抜け・漏れ・重複の防止
・データの蓄積・分析・活用
・予防的なメンテナンスの実施
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業務効率化による生産性の向上
ビル管理システムを導入すれば、点検結果の入力や報告書作成、写真・資料の整理といった業務を効率化できます。紙からExcelへの転記や必要な書類を探す時間などを減らせるため、管理者・現場担当者双方の負担軽減につながります。限られた人員でも効率よく複数の物件を管理しやすくなるでしょう。
リアルタイムの情報共有と活用
クラウド型のビル管理システムなら、現場で登録された点検結果や写真、進捗状況などを管理者がすぐに確認できます。電話やメールによる個別連絡を減らし、社内外の関係者が同じ情報を参照できる環境を構築可能です。情報伝達のスピードと正確性が高まり、トラブルへの迅速な対応にもつながります。
点検の抜け・漏れ・重複の防止
点検予定や担当者、進捗状況をシステム上で管理することで、「誰が・いつ・何を実施するのか」を明確にできます。複数の建物や設備を管理している場合でも作業状況を把握しやすくなり、点検の実施漏れや対応の遅延、重複作業を防ぎやすくなります。法定点検を含む定期業務の管理にも有効です。
データの蓄積・分析・活用
点検結果や修繕履歴、不具合情報などをシステムに蓄積すれば、過去の記録を必要なときに確認できます。担当者個人の経験や紙資料に依存しにくくなり、引き継ぎやトラブル対応もスムーズになります。蓄積したデータを分析することで、設備ごとの故障傾向や修繕時期を把握し、管理計画の改善に活用することも可能です。
予防的なメンテナンスの実施
設備の点検結果や故障・修繕履歴を継続的に記録すれば、異常の兆候や劣化傾向を把握しやすくなります。故障してから修理する事後保全だけでなく、設備の状態を踏まえて事前に点検・修繕する予防保全につなげられる点もメリットです。突発的な設備停止のリスク低減や、設備の安定稼働にも役立ちます。
ビル管理システムの機能(できること)
ビル管理システムの機能は製品によって異なります。自社の業務に適したシステムを選ぶためにも、以下にて代表的な機能を確認しておきましょう。
・見積管理・契約管理
・作業予定・実績管理
・チャット・コミュニケーション
・収支管理
・報告書作成・書類管理
・基幹システムなどとの連携
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見積管理・契約管理
顧客や物件ごとの見積情報、契約内容などをまとめて管理できます。契約期間や契約対象となる設備・作業内容を一元化すれば、担当者以外も必要な情報を確認しやすくなります。契約情報と作業計画を連携できるシステムなら、契約内容に基づいた定期点検の計画作成なども効率化できます。
作業予定・実績管理
定期点検や清掃、設備保守などの作業予定を登録し、担当者や進捗状況を管理できます。管理者は複数の現場の予定・実績を一覧で確認できるため、作業の遅延や対応漏れを早期に把握できます。現場担当者がスマートフォンから作業結果を登録できるシステムなら、帰社後の転記作業も削減できます。
チャット・コミュニケーション
チャット機能を備えたシステムでは、現場と管理者、協力会社などがシステム上で情報を共有できます。文章だけでなく現場写真や資料を共有できれば、電話では伝えにくい状況も視覚的に伝えられます。案件・物件ごとにやり取りを残すことで、過去の経緯を確認しやすくなり、「言った・言わない」の防止にも役立ちます。
収支管理
案件や物件ごとに売上・原価などを管理できるシステムもあります。見積や請求、作業実績などの情報を集約することで、案件ごとの収支状況を把握しやすくなるのがメリットです。複数のExcelを照合する手間を減らし、採算性の確認や経営判断に必要な情報を整理しやすくなります。
報告書作成・書類管理
現場で入力した点検結果や撮影した写真を利用して、報告書や写真台帳などを作成できます。紙への記入後にExcelへ転記したり、写真を手作業で整理したりする負担を減らせる点がメリットです。報告書や図面、点検記録などをクラウド上で一元管理すれば、必要な書類も探しやすくなります。
基幹システムなどとの連携
製品によってはAPIやデータ入出力機能などを利用し、既存の基幹システムや社内システムと連携できます。既存システムに登録済みの情報を活用できれば、同じデータを複数のシステムへ入力する二重作業を減らせます。導入時には、連携したいシステムやデータ形式への対応可否を確認しましょう。
ビル管理システムの選び方
ビル管理システムは、機能の多さだけで選ぶのではなく、以下のように自社の課題や現場での使いやすさ、費用などを総合的に比較することが大切です。
・必要な機能が揃っているか
・実際に使う人にとって使いやすいか
・サポート体制は充実しているか
・導入・運用コストは予算内に収まっているか
必要な機能が揃っているか
まず「システム導入によって何を解決したいのか」を明確にしましょう。点検管理を効率化したいのか、報告書作成を省力化したいのか、現場との情報共有を改善したいのかによって必要な機能は異なります。現在の業務フローを整理し、「必須機能」と「あれば便利な機能」に分けて比較すると選びやすくなります。
実際に使う人にとって使いやすいか
管理者だけでなく、現場担当者や協力会社が無理なく操作できるかも重要です。多機能でも操作が複雑であれば、入力されずに形骸化する可能性があります。スマートフォンやタブレットへの対応、画面の見やすさ、入力操作の少なさなどを確認しましょう。無料トライアルやデモがあれば、実際の利用者に試してもらうのがおすすめです。
サポート体制は充実しているか
システムを定着させるには、導入時だけでなく運用開始後のサポートも重要です。初期設定やデータ移行、操作説明、問い合わせへの対応など、どこまで支援してもらえるか確認しましょう。特に管理物件や利用者が多い企業では、導入後の運用ルールづくりや利用促進まで相談できるサービスを選ぶと安心です。
導入・運用コストは予算内に収まっているか
初期費用と月額料金だけでなく、ユーザー数や管理物件数による追加料金、オプション料金、導入支援費なども確認しましょう。また、価格だけで判断せず、システムによって削減できる作業時間や人件費も含めて費用対効果を検討することが大切です。将来的に利用規模が拡大した場合の料金も確認しておくと安心です。
おすすめのビル管理システム5選
ここでは、ビルメンテナンスや建物管理の業務効率化に活用できる代表的なシステムを5つ紹介します。機能や得意分野を比較して、自社に適した製品を検討しましょう。
・KANNA
・ビルカン
・アズビル BOSS-24
・DK-CONNECT BM
・サクミル
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KANNA
「KANNA」は、現場や複数案件の情報を一元管理できるビル管理システムです。現場管理、タスク管理、写真・資料管理、チャット、カレンダー、工程表、報告書作成、物件管理など幅広い機能を搭載。
PCだけでなくスマートフォン・タブレットでも利用でき、現場と管理者の情報共有を効率化できます。ビル設備管理大手の日立ビルシステムでの導入実績もあります。初期費用・月額0円〜で基本機能を利用することができるため、初めてビル管理システムを導入する方に特におすすめです。

ビルカン
ビルカンは、建物管理に関する書類作成・管理を効率化するクラウドツールです。建物の図面上にピンを配置し、設備や不具合、修繕情報と報告書を紐づけて管理できる点が特徴。案件状況の一覧表示や横断検索、検針結果の集計にも対応し、PC・スマートフォンから利用できます。紙やExcel中心の管理から移行したい企業に適しています。
アズビル BOSS-24
アズビルの「BOSS-24」は、全国の建物とBOSSセンターを通信回線で結び、24時間365日の遠隔監視・制御を行う総合ビル管理サービスです。空調・電気・衛生などの設備を一元的に管理し、巡回点検や緊急出動にも対応。設備の稼働データを蓄積し、エネルギー管理や予防保全計画、設備改善にも活用できます。
DK-CONNECT BM
ダイキン工業の「DK-CONNECT BM」は、ビルメンテナンスの管理業務をDXするクラウド型システムです。計画管理、タスク管理、作業結果登録、査収、報告書作成のほか、建物・設備・契約・作業履歴などを一元管理できます。作業予定の作成や連絡、報告書作成などの定型業務を効率化し、属人化の解消や情報共有にも役立ちます。
サクミル
サクミルは、建設業向けのオールインワンクラウドサービスです。顧客管理、案件管理、見積・請求、写真管理、ファイル管理など、現場と事務所で発生する情報をまとめて管理できます。PC・スマートフォン・タブレットからアクセスできるため、建物の修繕や工事などを含め、現場業務とバックオフィス業務を一元化したい場合の選択肢になります。
ビル管理システムの導入事例
ビル管理・メンテナンスに関わる企業でも、システムを活用した業務効率化が進んでいます。ここでは「KANNA」の導入によって、情報共有や現場管理を改善した2社の事例を紹介します。
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【前編】導入後、残業時間20%削減を実現。情報伝達の正確性も増し、現場作業の遅延も解消(東急コミュニティーさま)
東急コミュニティーさまでは、現場への連絡を電話中心で行っていたため、管理側と現場の双方にタイムロスが生じ、コミュニケーションの齟齬や残業が課題となっていました。
「KANNA」導入後は、連絡をチャットに統一し、資料も「KANNA」へ集約。関係者が同じ情報を確認できるようになったことで、情報伝達の正確性が向上し、現場作業の遅延も解消しました。また、遠隔からでも監督・指示を行いやすくなり、電話や現場立ち会いの頻度が減少。導入から約1年で残業時間20%削減を実現しています。
詳しい記事内容はこちらから→ 「【前編】導入後、残業時間20%削減を実現。情報伝達の正確性も増し、現場作業の遅延も解消(東急コミュニティーさま)」
写真共有が、管理者と現場の距離感を縮め、コミュニケーションの解像度向上を後押し(日立ビルシステムさま)
日立ビルシステムさまでは、定期的な安全パトロールだけでは全国各地の現場状況を十分に把握できないことが課題でした。そこで、現場写真の共有とチャットによってタイムリーに情報交換できる「KANNA」を導入。
現場から日々共有される写真によって、管理者が離れた場所からでもリアルな状況を把握しやすくなりました。気になる箇所があればチャットで追加撮影を依頼するなど、現場とのコミュニケーションも円滑化。施工管理とコミュニケーションを一つのツールで行い、安全管理に必要な情報の解像度を高めています。
詳しい記事内容はこちらから→ 「写真共有が、管理者と現場の距離感を縮め、コミュニケーションの解像度向上を後押し(日立ビルシステムさま)」
ビル管理システムなら「KANNA」がおすすめ
ビル管理業務では、点検や修繕の進捗管理だけでなく、現場写真、資料、報告書、関係者との連絡など、多くの情報を扱います。
アプリ評価No.1現場管理アプリ「KANNA」なら、複数現場の統合管理やタスク管理、写真・資料管理、チャット、カレンダー、工程表、報告書作成などを一つのサービスに集約できます。PC・スマートフォン・タブレットに対応しているため、管理者だけでなく現場担当者も利用しやすいのが特徴です。
ビル管理における情報の分散や連絡の手間、報告業務などを効率化したい企業は、「KANNA」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ
ビル管理システムを導入することで、点検や作業予定、写真、報告書などの情報を一元管理し、現場と管理者の情報共有を効率化できます。点検漏れの防止や報告業務の負担軽減、蓄積したデータを活用した予防保全など、ビル管理業務全体の生産性向上も期待できます。
ただし、システムごとに対応できる業務や機能は異なるため、自社の課題を明確にしたうえで、必要な機能や操作性、サポート体制、費用を比較することが重要です。
アプリ評価No.1現場管理アプリ「KANNA」は、案件・物件管理をはじめ、タスク管理、写真・資料管理、チャット、工程表、報告書作成など、現場管理に必要な機能を一つに集約できます。ビル管理における情報の分散や連絡・報告業務の負担を減らしたい方は、まずは「KANNA」の資料で機能や活用方法を確認してみてください。

KANNA現場ノート編集部
現場の効率化から経営改善まで、建設業界のDX化をワンプラットフォームで実現・サポートするKANNA(カンナ)です。現場管理、経営、法令対応など、建設業界にまつわる様々なお役立ち情報を提供します。





