建設業では、工事台帳や工程表、契約書などさまざまな帳票を管理する必要があります。しかし、「どのような帳票が必要なのかわからない」「紙管理に限界を感じている」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、帳票の基本的な意味や種類、建設業特有の帳票、管理方法、電子化のポイントまで詳しく解説します。帳票管理を効率化したい方はぜひ参考にしてください。
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帳票とは
帳票とは、企業活動における取引や業務内容を記録・管理するための書類の総称です。売上や仕入れ、経費、契約内容などを記録し、業務の進捗確認や経営判断、法令遵守のために活用されます。帳票には帳簿や伝票、証憑(しょうひょう)などさまざまな種類があり、企業の運営に欠かせない役割を担っています。建設業では工事ごとの原価管理や進捗管理が必要となるため、一般的な帳票に加えて業界特有の帳票も多く利用されています。
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帳票の種類
企業で利用される帳票は、大きく「帳簿」「伝票」「証憑」に分類されます。それぞれ役割が異なり、適切に管理することで正確な経理処理や業務管理を実現できます。
帳簿
帳簿とは、企業の取引内容を記録するための書類です。「主要簿」と「補助簿」があり、会計処理や経営状況の把握、税務申告の根拠として利用されます。
主要簿
主なものは以下のとおりです。
・仕訳帳
・総勘定元帳
補助簿
主なものは以下のとおりです。
・現金出納帳
・売掛金元帳
・買掛金元帳
・固定資産台帳
・預金出納帳
伝票
伝票とは、日々発生する取引内容を記録するための書類です。帳簿へ転記する前の基礎資料として活用されます。主なものは以下のとおりです。
・入金伝票
・出金伝票
・振替伝票
・仕入伝票
・売上伝票
証憑(しょうひょう)
証憑とは、取引の事実を証明する書類です。会計処理の根拠となり、税務調査などでも重要な資料として扱われます。主なものは以下のとおりです。
・請求書
・領収書
・見積書
・納品書
・契約書
・発注書
・検収書
建設業における帳票
建設業では、工事の進捗や原価、契約内容を管理するために、以下のような多くの帳票が使用されます。適切な帳票管理は、利益確保やトラブル防止につながります。
・工事台帳
・工程表
・工事請負契約書
・工事完了報告書
工事台帳
工事ごとの売上や原価、利益を管理する帳票です。案件別の収支状況を把握するために利用されます。
関連記事:工事台帳とは?目的・記載項目・作り方をわかりやすく解説|保存期間や管理方法も紹介
工程表
工事全体のスケジュールや作業工程を管理する帳票です。進捗管理や関係者間の情報共有に活用されます。
関連記事:工程表とは?役割や行程表との違い、5つの種類とおすすめの方法も
工事請負契約書
発注者と施工会社の契約内容を明確にする書類です。工事内容や金額、工期などが記載されます。
工事完了報告書
工事完了後に提出する報告書です。施工内容や完了状況を発注者へ報告する際に使用されます。
関連記事:工事完了報告書とは?書き方・記載項目・提出義務・作成時の注意点を解説
建設業における帳票の特徴
建設業では工事期間が長く、案件ごとの管理が必要となるため、一般的な業種とは異なる特徴を持つ帳票が多く存在します。
売り上げ計上までにかかる時間が長い
建設業では工事の着工から完成まで数か月から数年かかることも珍しくありません。そのため、契約締結後すぐに売上計上できるわけではなく、進行基準や完成基準に基づいた管理が必要になります。工事ごとの進捗や原価を正確に把握するため、多くの帳票を継続的に管理する必要があります。
特殊な勘定科目がある
建設業では「未成工事支出金」「未成工事受入金」など、建設業特有の勘定科目が使用されます。工事の進捗に応じて費用や収益を管理する必要があるためです。そのため、一般的な会計帳票だけでなく、工事ごとの原価や収支を管理できる帳票の整備が求められます。
建設業における帳票の管理方法
建設業の帳票管理には、紙による管理と電子化による管理があります。それぞれ特徴が異なるため、自社の業務に合った方法を選ぶことが重要です。
紙で管理する
紙の帳票管理は導入コストが低く、従来の業務フローを大きく変更せずに運用できる点がメリットです。また、IT機器に不慣れな従業員でも扱いやすいという利点があります。
一方で、保管スペースが必要になるほか、帳票の検索や共有に時間がかかる点がデメリットです。紛失や破損のリスクもあり、複数の現場を抱える企業では管理負担が大きくなりやすい傾向があります。
電子化して管理する
電子化による帳票管理は、保管スペースの削減や検索性の向上、リアルタイムでの情報共有が可能になる点がメリットです。現場と事務所間で迅速な情報連携を実現できるため、業務効率化にもつながります。
一方で、システム導入費用や運用ルールの整備が必要となるほか、従業員への教育が求められる場合があります。適切なセキュリティ対策も欠かせません。
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建設業における帳票の保存期間
建設業の帳票は、会社法や法人税法、建設業法などの法令に基づき保存が求められます。一般的な会計帳簿や請求書、領収書などは7年から10年程度の保存義務があります。帳票の種類によって保存期間が異なるため、対象書類ごとに適切な管理を行うことが重要です。
電子帳簿保存法の改正
電子帳簿保存法は、国税関係帳簿や書類を電子データで保存するためのルールを定めた法律です。近年の法改正により、電子取引で受領した請求書や領収書などのデータ保存が義務化されました。
これにより、メールやクラウドサービスで受け取った帳票を紙に印刷して保存するだけでは要件を満たせない場合があります。企業には検索機能の確保や改ざん防止措置など、法令に沿った電子管理体制の整備が求められています。
電子帳票を導入する際に押さえておきたいポイント
電子帳票の導入を成功させるためには、メリットとデメリットを理解したうえで、自社に適した管理ツールを選定することが重要です。
電子帳票のメリット
電子帳票は、帳票作成や共有、保管にかかる手間を削減できます。必要な情報をすぐに検索できるため、業務効率化にも効果的です。また、現場と事務所でリアルタイムに情報共有できるため、確認漏れや転記ミスの防止にもつながります。
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電子帳票のデメリット
システム導入費用や運用コストが発生する点はデメリットです。また、運用ルールの整備や従業員教育が必要になる場合があります。さらに、通信環境への依存や情報漏えいリスクへの対策も欠かせません。
電子帳票の管理ツールを選ぶポイント
電子帳票の効果を最大化するためには、以下の観点を鑑みて自社の業務内容や現場環境に適したツールを選定することが重要です。
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自社の課題を解決できるか
まずは帳票管理における課題を明確にし、それを解決できる機能を備えているか確認しましょう。紙管理の削減や情報共有の効率化など、導入目的に合ったツール選びが重要です。
現場の使いやすさ
建設業では現場担当者が利用するケースが多いため、操作性の高さが重要です。スマートフォンやタブレットで簡単に入力・閲覧できるツールであれば、現場への定着も期待できます。
必要な機能があるか
帳票作成だけでなく、写真管理や工程管理、工事台帳管理など、業務に必要な機能を備えているか確認しましょう。将来的な業務拡大にも対応できる拡張性も重要なポイントです。
セキュリティは万全か
工事情報や顧客情報を扱うため、アクセス権限管理やデータ暗号化、バックアップ機能などのセキュリティ対策が充実しているか確認することが大切です。
電子帳票の管理には「KANNA」がおすすめ
「KANNA」は、建設業をはじめとする現場業務向けの施工管理アプリです。帳票や写真、工程表などをクラウド上で一元管理できるため、現場と事務所の情報共有をスムーズに行えます。スマートフォンやタブレットからも利用できるため、現場での帳票作成や確認にも対応可能です。また、工事ごとの情報を整理しやすく、検索性にも優れているため、帳票管理の効率化に貢献します。紙帳票の削減や業務のデジタル化を進めたい企業におすすめのツールです。
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まとめ
建設業では、工事台帳や工程表、工事請負契約書など、多くの帳票を適切に管理する必要があります。しかし、紙による管理では情報共有の遅れや検索性の低下、保管コストの増加といった課題が発生しやすくなります。
近年は電子帳簿保存法への対応も求められており、帳票管理の電子化を進める企業が増えています。電子帳票を活用することで、現場と事務所の情報共有を円滑にし、業務効率化や管理負担の軽減につなげることが可能です。
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KANNA現場ノート編集部
現場の効率化から経営改善まで、建設業界のDX化をワンプラットフォームで実現・サポートするKANNA(カンナ)です。現場管理、経営、法令対応など、建設業界にまつわる様々なお役立ち情報を提供します。


