工事用電子黒板とは、工事現場で使用する小黒板を電子化したツールのことです。近年では、現場の管理や情報共有を効率化する目的で、導入する事業者・現場が増えています。
ただ、工事用電子黒板はサービスによって、搭載されている機能やサポート体制、料金体系が大きく異なります。そのため、自社の現場に合ったサービスを選ばなければ、導入後に「必要な機能がない」や「操作が複雑で現場に定着しない」などの課題が生じかねません。
本記事では、工事用電子黒板について、できることや選び方、導入するメリットを交えて解説します。
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「工事用電子黒板」とは、情報をデジタル表示する小黒板
工事用電子黒板とは、スマートフォンやタブレット上で黒板情報をデジタル表示し、撮影写真に自動合成できるツールです。
前提として、工事写真を撮影する際は、国土交通省のルールによって、工事名や工事種目などを記載した黒板を写し込むよう定められています(※)。従来はこの黒板への記載を手書きでおこなっていましたが、記載内容の準備や撮影時の持ち運びに時間がかかり、現場の負担となっていました。
このような背景から、近年では工事用電子黒板の使用が認められています。
工事用電子黒板を使用することで、撮影対象を写すだけで黒板情報が自動的に挿入されるため、従来の手書き作業や撮影の手間を大幅に削減することが可能です。
※参考:国土交通省「写真管理基準」
工事用電子黒板でできることとは?
工事用電子黒板は、おもに黒板情報のデジタル生成や撮影写真への自動合成などの機能が搭載されています。
ただ、サービスによってできることが異なっており、自社の現場や顧客の状況に応じたものを選ばなければなりません。
ここでは、工事用電子黒板でできることについて、以下の5点を解説します。
工事用電子黒板でできること
- 黒板情報をデジタルで自動生成できる
- 撮影写真に情報を自動合成できる
- 写真と情報をセットで台帳化できる
- クラウドで現場とオフィスの情報共有ができる
- 情報の改ざんを検知できる
①黒板情報をデジタルで自動生成できる
従来の手書き黒板では、撮影のたびに工事名や撮影部位、日時などを記入する必要があり、記載ミスや書き直しが発生しやすい状況でした。
工事用電子黒板では、あらかじめ登録した工事情報をもとに黒板情報を自動生成することが可能です。
このような機能から、手書きでの記入作業が不要になり、記載ミスを防ぎやすくなります。また、撮影準備にかかる時間も短縮できるため、現場作業の効率化にもつながるでしょう。
②撮影写真に情報を自動合成できる
手書き黒板では、撮影時に小黒板を手で持ちながら撮影対象とともに写し込む必要があります。撮影場所によっては、2人体制での作業が必要になるケースも少なくありませんでした。
一方、工事用電子黒板では、撮影対象を写すだけで黒板情報が自動的に画像内に合成されます。小黒板を持つ作業が不要になるため、1人でも撮影を完結することが可能です。
従来の方法で抱えていた人手不足の問題を、この機能で解決できるようになります。
③写真と情報をセットで台帳化できる
手書き黒板では、撮影後に写真を整理し、Excelや専用ソフトで台帳を作成する作業が必要です。このような背景から、撮影枚数が多い現場では、写真の仕分けや情報入力に多くの時間がかかっていました。
しかし、工事用電子黒板では、撮影した写真と黒板情報がセットで記録され、そのまま台帳として出力できます。
撮影後の作業にも対応できるため、担当者にかかる負担を大幅に軽減することが可能です。
④クラウドで現場とオフィスの情報共有ができる
従来の方法では、撮影した写真をオフィスへ共有する際、USBメモリやメールでのやり取りが必要でした。この方法では、情報共有に時間がかかるだけでなく、データの紛失や送信ミスなどのリスクも否定できません。
一方、工事用電子黒板のなかには、撮影した写真をクラウド上にアップロードすることで、現場とオフィス間で情報を共有できるサービスが提供されています。このようなサービスを利用することで、情報共有がスムーズになり、進捗確認や検査対応の効率化が図れます。
⑤情報の改ざんを検知できる
国土交通省のルールでは、工事写真に対して、明るさやサイズの変更をはじめとした、加工をおこなうことが禁止されています。
しかし、従来の撮影方法では、撮影後に画像を編集したり、情報を改ざんしたりするリスクがありました。
このような点に対し、工事用電子黒板のサービスのなかには、撮影時刻や位置情報を自動記録し、改ざんを検知する機能が搭載されています。この機能によって、撮影後の不正な編集を防止でき、工事写真の信頼性を担保できます。
工事用電子黒板を導入する5つのメリット
工事用電子黒板を導入することで、撮影作業や台帳作成にかかる時間を短縮でき、作業員の負担を軽減できます。
ほかにもさまざまなメリットがあることから、工事用電子黒板の導入で「どのようなメリットがあるのか」を把握しておくと、導入後の費用対効果を判断しやすくなります。
ここでは、工事用電子黒板を導入するメリットについて、以下の5点を解説します。
工事用電子黒板を導入するメリット
- 1人で撮影が可能
- 撮影にかかる時間を短縮できる
- 小黒板や筆記用具を用意する必要がなくなる
- 書き忘れや記録のミスを防げる
- 撮影後の工事写真台帳の作成がスムーズになる
①1人で撮影が可能
工事用電子黒板には、撮影対象を写すだけで黒板情報を自動合成する機能があります。
この機能によって、従来の方法で必要であった黒板を持つ作業も不要になるため、1人で現場の撮影を完結できる運用が可能です。撮影のために人員を割り当てる必要がなくなるため、人員配置の柔軟性が高まり、現場運営を効率的に進められます。
②撮影にかかる時間を短縮できる
工事用電子黒板には、あらかじめ登録した工事情報から黒板を自動生成する機能があります。
このことから、手書きの黒板で必要であった工事情報の記入作業が不要になり、記載ミスや書き直しの手間をなくすことが可能です。結果、撮影にかかっていた時間を大幅に短縮でき、ほかの施工管理業務に時間を充てられるようになります。
③小黒板や筆記用具を用意する必要がなくなる
工事用電子黒板には、スマートフォンやタブレット上で黒板情報を表示できるサービスがあります。
このようなサービスを利用すると、専用アプリをインストールするだけで撮影ができるため、現場ごとに黒板や筆記用具などを用意して持ち運ぶ必要がありません。必要な機材を準備する手間がなくなり、紛失や破損などのトラブルも防ぎやすくなります。
④書き忘れや記録のミスを防げる
工事用電子黒板には、撮影日時や位置情報を自動記録する機能があるサービスもあります。
このようなサービスは、あらかじめ登録した情報をもとに黒板を自動生成できるため、手書きに比べて記入漏れや誤字を防ぐことが可能です。撮影後の確認作業や撮り直しの手間を削減でき、正確な工事写真を記録できる効果が期待できます。
⑤撮影後の工事写真台帳の作成がスムーズになる
工事用電子黒板には、撮影した写真と黒板情報をセットで記録し、そのまま台帳として出力できる機能があります。
この機能によって、撮影時点で写真と黒板情報が紐づいているため、1枚ずつ作業する必要がありません。結果、台帳作成にかかる時間を短縮し、提出資料の準備を効率化できるメリットがあります。
【重要】工事用電子黒板のサービスを選ぶ際のポイント
工事用電子黒板は、サービスによって搭載されている機能やサポート体制、料金体系が大きく異なります。
自社にどのような機能が必要なのかを明確にし、それをもとに比較検討することで、導入後に「必要な機能がない」といった課題を防ぎやすくなるでしょう。
ここでは、工事用電子黒板を選ぶ際のポイントについて、以下の5点を解説します。
工事用電子黒板のサービスを選ぶ際のポイント
- 必要な機能があるか
- 操作しやすいサービスか
- 業務全体のDX化が可能か
- サポート体制が充実しているか
- 継続しやすいコストか
①必要な機能があるか
工事用電子黒板を選ぶ際に、自社の現場に必要な機能が搭載されていないと、導入後に「思ったように活用できない」という課題が生じかねません。
このような事態を避けるためには、自社の現場で「どのような機能が必要なのか」を事前に整理し、それに対応したサービスを選ぶようにしましょう。必要な機能が搭載されているサービスを選ぶことで、導入後の効果を最大化でき、現場の業務効率化につながります。
②操作しやすいサービスか
工事用電子黒板を導入しても、操作が複雑で現場作業員が使いこなせなければ、定着せずに従来の手書き黒板に戻ってしまうリスクがあります。
こうしたリスクを防ぐためには、直感的に操作できるシンプルなサービスを選びましょう。操作しやすいサービスを選ぶことで、現場への定着がスムーズに進み、導入効果を早期に実感できるようになります。
③業務全体のDX化が可能か
電子黒板機能のみのサービスを選んだ場合、ほかの業務は別のツールで管理しなければならず、情報が分散してしまうおそれがあります。
工事用電子黒板の機能だけでなく、工程表管理や図面管理など、ほかの施工管理業務もまとめてデジタル化できるサービスを選べば、現場全体を1つのツールで管理・運用できるようになります。業務全体のDX化を進めるためにも、多機能なサービスを選ぶことがおすすめです。
④サポート体制が充実しているか
工事用電子黒板を導入しても、トラブルが発生した際に、適切なサポートを受けられなければ、現場での活用が進まないリスクがあります。
このようなリスクを防ぐためには、サポート体制が充実しているサービスを選ぶことが大切です。サポート体制が充実しているサービスを選ぶことで、導入後のトラブルを解決しやすくなり、現場への定着もしやすくなるでしょう。
⑤継続しやすいコストか
一般的に、工事用電子黒板を導入する際は、月額サービスの利用料が発生します。月額が高額であったり、機能追加ごとに追加料金が発生したりする場合、長期的な負担が大きくなるかもしれません。
工事用電子黒板は継続的に利用するものであるため、導入前に年間コストが予算に見合っているか確認しましょう。継続しやすいコストのサービスを選ぶことで、長期的に安定して活用できます。
工事用電子黒板の導入は、「KANNA」がおすすめ!
現場では複数の業務が同時に進行するため、従来の手書き黒板では撮影や台帳作成などの作業に時間がかかり、作業員に多大な負担がかかってしまいます。
このような課題に対し、工事用電子黒板を導入することで、黒板への記載だけでなく、撮影作業や台帳作成までを効率化でき、現場全体の生産性向上につながります。
このような理由から、黒板は手書きではなく、工事用電子黒板の導入がおすすめです。
なかでも、施工管理ツール「KANNA」は、電子小黒板機能を標準搭載しており、撮影時に黒板情報を自動合成できる点が特徴です。改ざん検知機能もついているため、作成した工事写真台帳の信頼性も担保できます。
工事用電子黒板の導入を検討している場合は、「KANNA」をはじめとした施工管理ツールの導入も検討してみてください。
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まとめ
本記事では、工事用電子黒板について、できることや選び方、導入するメリットを交えて解説しました。
工事用電子黒板は、従来の手書き黒板に代わり、撮影作業や台帳作成の効率化に役立つツールです。黒板情報のデジタル生成や撮影写真への自動合成、台帳化などの機能によって、現場作業の負担を大幅に軽減できます。
しかし、工事用電子黒板はサービスによって機能やコストが異なるため、選ぶ際には、自社に見合った内容かを確認することが大切です。
なかでも「KANNA」は電子小黒板の機能をはじめ、現場の管理・運用に必要な幅広い機能を利用できます。黒板の電子化を検討しているなら、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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よくある質問
工事用電子黒板とは?
工事用電子黒板とは、工事現場で使用する手持ちの小黒板を電子化したものです。スマートフォンやタブレット上で黒板情報をデジタル表示し、撮影写真に自動合成できます。
工事用電子黒板のできることは?
工事用電子黒板は、おもに以下の機能があります。
工事用電子黒板でできること
- 黒板情報をデジタルで自動生成できる
- 撮影写真に情報を自動合成できる
- 写真と情報をセットで台帳化できる
- クラウドで現場とオフィスの情報共有ができる
- 情報の改ざんを検知できる
工事用電子黒板のサービスを選ぶ際のポイントは?
工事用電子黒板を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
工事用電子黒板を選ぶ際のポイント
- 必要な機能があるか
- 操作しやすいサービスか
- 業務全体のDX化が可能か
- サポート体制が充実しているか
- 継続しやすいコストか

KANNA現場ノート編集部
現場の効率化から経営改善まで、建設業界のDX化をワンプラットフォームで実現・サポートするKANNA(カンナ)です。現場管理、経営、法令対応など、建設業界にまつわる様々なお役立ち情報を提供します。





