スピーディーな情報共有でミス激減!情報管理を整えて作業負担を減らす
株式会社ハイブリッジ
建築工事解体工事土木工事足場工事施工管理アプリ『KANNA』を導入して、移動時間や事務作業時間を”カンナのように削り” 業務効率を上げた企業にインタビューするシリーズ。今回は、株式会社ハイブリッジ の代表取締役 「高橋裕司」さんと、公務部の「石田済」さんにお話を伺いしてきました。
KANNAを導入した目的
・情報共有をスムーズにし、現場のコミュニケーションミスをなくしたい
・職人と管理の報告作業の負担を減ら したい
KANNAを導入する前の課題
(1)解体作業における重要な指示がすぐに現場まで共有されない
(2)現場監督や協力会社とのやりとりで情報共有のミスが発生しがち
(3)口頭報告では不明な詳細確認のために現場を往復し、進捗報告の負担が増大
KANNAを導入した効果
(1)工事関係者全員に一律で情報が届くようになり伝達のタイムラグがなくなる
(2)現場の職人に直接連絡できるようになり情報の食い違いを減らすことができた
(3)写真管理が楽になり日々の進捗確認の負担が大幅に削減
お話を伺った方
お話を伺った方、
左から
ハイブリッジ 株式会社の代表取締役 「高橋裕司」さん。
公務部を務める「石田済」さん。
必要十分な機能と使いやすさがKANNA導入の決め手
──はじめに、事業内容と、KANNAを知ったきっかけを教えていただけますか?
高橋裕司さん(以下、高橋):弊社の主な事業は岡山県内の店舗の原状回復や改修工事、民家や商業施設の解体工事です。お客様にとって小回りがよく効く、スピーディーな対応を心がけています。
特に店舗の解体工事では、建物内のダクトや装飾など残して欲しいと言った要望が多く、それらを壊さないように解体するのが腕の見せ所です。そのためには、何を残すべきか、どれを撤去するのかと言った指示をスムーズに共有できることが必要です。
素早く職人と現場監督に情報共有できるようなアプリを探していたところ、長濱代表からKANNAを紹介していただいたのがきっかけです。
ハイブリッジ 株式会社代表取締役の「高橋裕司」さん
──様々な施工管理アプリがある中で、KANNAに決めた理由はなんでしょうか?
高橋:ちょうど別会社の施工管理アプリもお話を伺って検討していましたが、中小企業にとっては導入が躊躇われるほどかなり高額でした。加えて、機能も多すぎてしまい、現場スタッフもアプリを使いこなせるか分からないというのが正直な印象でした。反面、KANNAは必要な機能で構成されており、社員みんなで使えそうな操作性だったことが決め手になりました。
──社内ではKANNAをどのように利用されていますか?
現場の職人、現場監督、そして協力会社さんとの情報共有、進捗報告に利用しています。案件ごとに図面やお客様データをまとめて管理することができますし、常に最新の情報を共有できるようになりました。職人から進捗報告として写真が上がることで、現場を把握しやすくなっています。
KANNAで常に最新情報が見える化。コミュニケーションミスや施工トラブルを防ぐ
──現場でのコミュニケーションミスがとても多かったと伺っています。KANNA導入前はどんな課題を抱えていましたか?
高橋:ハイブリッジ では店舗の内部改修も多く手掛けており、特定の設備や内装は残してくださいという指示をいただきます。
一方で、大切な指示を職人さんが聞いていなかったり、元請けから情報が届いていたにも関わらず管理者や監督が職人に伝え損ねてしまったり、コミュニケーションミスが多発していました。
加えて、図面が変更になるたびに印刷して関係者全員に渡すという方法を取っていたので、変更が多すぎると一体どれが最新の図面なのか現場が混乱してしまいます。
図面が更新されたことを知らずに古い図面を元に職人さんが工事を行ってしまい、本来現場に残すべきものを解体してお客様からクレームを受けることもありました。
──施工にも問題が起きるほど、情報管理に困られていたのですね。KANNAが導入されたことによって、現場は変わりましたか?
高橋:KANNAに資料をアップロードすれば各自が自由に閲覧・印刷もできるようになるので、何枚も図面を印刷し直したり、手渡し忘れたりすることがなくなりました。
情報は更新したらすぐに反映されるので、職人も常に最新の情報をKANNAで確認できます。現場、監督、協力会社とのやりとりが楽になり、指示が素早く共有されたことによって工事のミスも予防できていると感じます。
最新の図面や指示もKANNAですぐに確認できるようになった
その他、現場の職人ともKANNAで直接連絡が取りやすくなったことも大変よかったです。
以前は、連絡手段としてLINEを使用していました。LINEはプライベートで利用しているツールなので、仕事のためとは言え、協力会社から来てくれている現場の職人は他社とのやり取りに使うということに抵抗感があります。
そのため協力会社の管理者や現場監督を挟んで情報をやりとりせねばならず、情報共有のタイムラグの要因となっていました。
KANNAはビジネス前提のアプリなので、現場の職人にも気軽にインストールしてもらえます。現場の職人と直接連絡が取れるようになったことで、細かい指示の漏れやすれ違いも減らせるようになりました。協力会社からもKANNAはいいねとお声をいただいています。
写真管理も楽になり、管理と現場の業務負担を削減。ITツールが苦手な世代でも使いこなせるKANNA
──石田さんは、KANNAの操作は難しく感じますか?
石田済さん(以下、石田):私はKANNA使い出して数ヶ月ですが、KANNAはスピーディーに情報が確認できてとても重宝しています。スマホやタブレットでも利用できますし、特に操作に困ったことはこれまでないですね。私ができるぐらいだから、若い人はすぐ使えるのではないかと思います。
公務部に務める「石田済」さん
──案件管理を主に担当されていらっしゃるとのことですが、KANNAで業務負担は変わりましたか?
石田:工事の案件があるときには、現場や元請会社とのやりとりを担当しています。連絡業務以外にも、工事案件の見積もりを作ったり、次の現場の受注のための資料を作成したりと事務作業も抱えています。そのため、現場が複数重なると事務作業と同時並行で現場を見るので、負担がものすごく重くなっていました。
加えて、工事の進捗確認の際は、職人が口頭で説明してくれても細かい部分が伝わらず、結局現場まで行って状況を確認することもあります。遠く離れたところでは移動に片道1時間かかってしまい、他の業務時間を圧迫してしまいました。
今ではKANNAで現場からアップロードされた写真を見るだけで、わざわざ現場まで遠出せずともすぐに進捗が分かります。着工前から工事終了まで案件にまつわる情報管理を全てKANNAで完結できるようになり、情報整理の負担も減りました。
高橋:写真では伝わりきらない詳細は、チャットや写真のコメント欄に文章を残して補足してもらうように運用しています。職人にとっても、KANNAで写真をアップロードして報告できるようになってから、進捗報告の負担は以前に比べて楽になったと思います。現場から写真が都度上がってくるようになり、作業の完了報告もしっかりできるようになりました。職人も案件管理する側もお互いに余計な労力を使わずに済むようになって大変良かったです。
KANNAをフル活用し、経営改善にも使っていきたい。
──今後のKANNAの活用を通した事業の展望をお聞かせください。
高橋:新たな事業として興味があるのは空き家の活用です。活かせていない建物、土地をリメイクして新しいものにリノベーションをしていく。元の用途と違う活用方法を表現して、建築も含めてトータルでプロデュースできるようにしていきたいです。
既存事業の方もKANNAで情報管理の体制を整えた結果、技術が必要な難しい内装解体でもお客様が安心してご依頼しやすくなり、受注も増やせていけると考えています。
加えて、KANNAに集まったデータは、経営判断にも活用しやすいと感じています。KANNAで案件ごとに日々の進捗もリアルタイムで把握できるようになり、工事にかかっている工数と人数がパッと確認できるようになりました。建設現場に何人配置するかで利益とコストが変化するので数値の把握は経営上大切です。KANNA上に貯まった情報を振り返ることで、感覚で行っていたこれまでの人員配置をデータに基づいた形で行えるようになると期待しています。
これまで以上にKANNAを使いこなして社員の無駄な作業を一つ一つ減らし、蓄積されるデータを経営改善にも積極的に活用していきたいです。
- 会社名
- 株式会社ハイブリッジ
- 事業内容
- 解体工事、土木工事、足場工事、建築工事
- 設立年月日
- 2011年8月26日
- 従業員数
- 8名
- ホームページ
- https://highbridge-recruit.com/
記事掲載日:2021年06月13日