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建設工事における工程表とは?種類・作り方・注意点をわかりやすく解説【施工管理の基本】

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2026/02/19
建設工事における工程表とは?種類・作り方・注意点をわかりやすく解説【施工管理の基本】

工事の進行管理に欠かせない「工程表」。しかし、種類や作り方が分からず、形だけの工程管理になっている現場も少なくありません。本記事では、工事工程表の基本から種類、作成手順、注意点までを体系的に解説します。工程管理を効率化し、工期遅延や手戻りを防ぎたい方はぜひ参考にしてください。

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建設工事における工程表とは

工程表とは、建設工事において作業内容や順序、期間、進捗を時系列で整理・可視化した管理資料です。工事全体の流れを把握でき、作業の遅延防止や人員・資材の適切な配置に役立ちます。元請・下請・職人間で共通認識を持つための重要なツールであり、品質・安全・コスト管理を支える基盤として、工事現場では欠かせない存在です。

関連記事:工程表とは?役割や行程表との違い、5つの種類とおすすめの方法も

工程表と行程表の違い

工程表は、建設工事における作業工程・進捗管理を目的とした表です。一方、行程表は予定や目的に対して手順やスケジュールを記載する表です。工程表よりも漠とした内容になることが多いです。

建設工事現場で活用される5つの工程表

建設工事では、工事規模や管理目的に応じて複数の工程表が使い分けられます。工程の把握、進捗管理、遅延対策など、用途に適した工程表を選ぶことで、工事の効率と品質を高めることが可能です。代表的な工程表を以下に紹介します。なお、工程表には大きく以下の5つがあり、ここではそれぞれについて解説します。

  • バーチャート工程表
  • ガントチャート工程表
  • グラフ式工程表
  • ネットワーク工程表
  • 曲線式(出来高累計曲線)工程表 

バーチャート工程表

バーチャート工程表は、作業項目を縦軸、時間を横軸に配置し、作業期間を棒状で示す工程表です。視覚的に分かりやすく、工事全体の流れや各作業の期間を直感的に把握できます。作成や修正が容易なため、小〜中規模工事で多く活用され、工程管理の基本的な形式とされています。

関連記事:バーチャート工程表とは?メリットや注意点、作り方やポイントも

ガントチャート工程表

ガントチャート工程表は、バーチャートを発展させた形式で、作業の進捗状況を実績として反映できる点が特徴です。計画と実績を同時に管理できるため、遅延の把握や調整がしやすくなります。工期管理や進捗報告に適しており、現場管理者にとって実用性の高い工程表です。

関連記事:ガントチャート工程表とは?バーチャート工程表との違いや作り方も

グラフ式工程表

グラフ式工程表は、工事全体の進捗を時間との関係で示し、グラフで表現する工程表です。工事の進行状況を定量的に把握でき、計画との差異を視覚的に確認できます。

ネットワーク工程表

ネットワーク工程表は、作業間の依存関係や順序を矢印で示し、工事全体の流れを論理的に整理する工程表です。クリティカルパスを把握できるため、工期短縮や遅延対策に有効です。大規模・複雑な工事で多く用いられ、精度の高い工程管理が可能になります。

関連記事:ネットワーク工程表とは?作り方や専門用語をわかりやすく解説

曲線式(出来高累計曲線)工程表

曲線式工程表は、時間の経過に対する出来高の累計を曲線で表した工程表です。上方許容限界曲線と下方許容限界曲線を比較することで、工事の進捗状況を許容範囲とともに把握できます。

【6ステップ】建設工事現場で活用される工程表を作る手順

工程表は、工事を円滑に進めるための重要な管理ツールです。正確な工程表を作成することで、工期遅延や手戻りを防ぎ、現場全体の生産性を高められます。ここでは、建設工事現場で実践されている工程表作成の基本的な6ステップを解説します。

  • 施工範囲と手順の決定
  • 施工期間の設定
  • リソース配分の決定
  • 活用する工程表の決定
  • 作成方法と担当者の決定
  • 最終確認・担当者への共有

ここでは上記についてそれぞれ簡潔に解説します。

施工範囲と手順の決定

工程表作成の第一歩は、工事全体の施工範囲と作業手順を明確にすることです。建物や設備ごとに必要な作業を洗い出し、どの工程をどの順番で進めるかを整理します。作業の抜け漏れや重複を防ぐため、設計書や仕様書をもとに細分化することが重要です。

施工期間の設定

次に、各作業に必要な施工期間を設定します。過去の実績や標準歩掛、稼働予定の人員や設備などの現場条件を考慮し、現実的な日数を割り当てることがポイントです。無理な工期設定は遅延や品質低下につながるため、余裕を持った計画が工程管理の安定につながります。

リソース配分の決定

施工期間が決まったら、人員・重機・資材などのリソース配分を検討します。工程ごとに必要な人数や機材を整理し、同時作業による過不足が発生しないよう調整します。適切なリソース配分は、作業効率向上とコスト管理の両立に不可欠です。

活用する工程表の決定

工事規模や管理目的に応じて、使用する工程表の種類を決定します。簡易な工事であればバーチャート工程表、大規模工事ではネットワーク工程表など、現場に適した形式を選ぶことが重要です。工程表の特性を理解した上で選定することで、管理精度が高まります。

作成方法と担当者の決定

工程表の作成方法と担当者を明確にします。Excelなどの表計算ソフトを使うのか、施工管理ソフトを活用するのかを決め、作成・更新の責任者を設定します。担当者を一本化することで、工程変更時の対応や情報の一貫性を保てます。

最終確認

工程表完成後は、内容の最終確認を行います。作業順序に矛盾がないか、工期やリソースに無理がないかをチェックし、関係部署ともすり合わせます。事前確認を徹底することで、工事開始後のトラブルや工程変更を最小限に抑えられます。

担当者への共有

最終確認後、工程表を関係者全員に共有します。現場責任者や協力会社と認識を統一することで、工程通りの施工が可能になります。定期的に工程表を更新・共有することで、進捗管理の精度が向上し、工事全体の円滑化につながります。

工程表の作り方

工程表の作成方法は、工事規模や管理体制によって最適な手段が異なります。現場の状況に合った作り方を選ぶことで、進捗管理の精度が向上し、工事の遅延防止にもつながります。ここでは、建設工事で一般的に用いられる工程表の3つの作り方を紹介します。

  • 手書き
  • エクセル・ワード
  • 工程管理アプリ・施工管理アプリなどのツール工程表を組み直す

ここではそれぞれについて簡潔に解説します。

手書き

手書きによる工程表は、紙を使って作成する最も簡易的な方法です。現場で即座に書き込みや修正ができるため、小規模工事や短期間の作業に向いています。一方で、情報共有が限定的になりやすく、変更履歴の管理や複数現場での活用には不向きな点が課題です。

エクセル・ワード

エクセルやワードを使った工程表は、手書きよりも管理性が高く、多くの現場で利用されています。テンプレートを活用すれば作成も容易で、修正や印刷、データ共有がしやすい点がメリットです。ただし、更新漏れや属人化が起こりやすく、進捗管理が煩雑になるケースもあります。

関連記事:工程表をワード(Word)で作る方法|無料テンプレート・注意点・おすすめ管理ツールまで解説

関連記事:工程表をエクセルで作るには?作り方や注意点、おすすめツールも

工程管理アプリや施工管理アプリなどのツールを活用する

工程管理アプリや施工管理アプリを活用すると、工程表の作成から進捗管理、情報共有までを一元管理できます。リアルタイムでの更新やスマートフォンでの確認が可能なため、現場と事務所間の情報伝達がスムーズになります。工程変更時も自動反映され、関係者への共有漏れを防げる点が大きな強みです。複数現場を管理する企業や、工程管理の効率化を図りたい場合に特に有効な方法といえます。

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工程表を作成する際の3つの注意点

工程表は作成するだけでなく、現場で正しく活用されてこそ意味があります。見やすさや共有方法を意識せずに作ると、工程管理が形骸化する恐れがあります。ここでは、工程表作成時に押さえておきたい3つの注意点を解説します。

  • 見やすさを意識する
  • 共有できるようにする
  • 共有や管理のルールを決める

見やすさを意識する

工程表は、誰が見ても理解できるように見やすさを担保することが重要です。作業項目を整理し、期間や進捗が一目で分かる構成にすることで、現場での確認作業がスムーズになります。文字量を詰め込みすぎず、工程の区切りを明確にすることが、工程表を有効活用するポイントです。

共有できるようにする

工程表は、現場担当者だけでなく、協力会社や管理者とも共有する必要があります。個人の手元だけで管理すると、工程変更が正しく伝わらずトラブルの原因になります。誰でも確認できる状態を整えることで、工程に対する共通認識を持つことができます。

共有や管理のルールを決める

工程表を円滑に運用するためには、共有や管理のルールを事前に決めておくことが重要です。更新頻度や変更時の連絡方法、最終版の管理者を明確にすることで、情報の混乱を防げます。ルール化することで、工程管理の精度と信頼性が向上します。

まとめ

工程表は、工事を計画通りに進めるための“設計図”ともいえる存在です。工程表の種類や作り方を正しく理解し、見やすく共有できる形で運用することで、工程遅延や管理負担を大きく減らせます。

Excel管理に限界を感じている場合は、工程表の作成・共有・更新を一元化できる施工管理アプリの活用も有効です。工程管理をもっとラクに、確実にしたい方は、無料で使えるツールから試してみることをおすすめします。

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建設工事の工程表に関するよくある質問

工事の工程表とは何ですか?

工事の工程表とは、建設工事における作業内容・順序・期間・進捗を時系列で整理した管理表です。工事全体の流れを可視化し、作業の遅延防止や人員・資材の調整に役立ちます。現場関係者間で共通認識を持つための重要な管理ツールです。

工事工程表は誰が作成するのですか?

工事工程表は、主に元請会社の現場責任者や施工管理者が作成します。工事内容や規模に応じて、協力会社と調整しながら作成するケースもあります。工程表作成の担当者を明確にすることで、工程変更時の管理や共有がスムーズになります。

工程表はなぜ重要か?

工程表は、工事を計画通りに進めるための指針となるため重要です。作業の抜け漏れや工程遅延を防ぎ、品質・安全・コスト管理の精度を高めます。また、関係者間の情報共有を円滑にし、トラブルの未然防止にもつながります。


KANNA現場ノート編集部

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