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基礎工事の工程とは?手順や種類、現場で確認すべきポイントまで解説

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2026/02/27
基礎工事の工程とは?手順や種類、現場で確認すべきポイントまで解説

基礎工事とは、地盤と建造物をつなぐ「土台=基礎」を構築する工事のことです。基礎は建造物の荷重を地盤に伝え、倒壊や不同沈下を防ぐ役割を担っており、基礎工事は全体のなかでもとくに重要な工程に位置づけられています。

そんな基礎工事は施工段階での品質管理が不十分な場合に、重大なトラブルを引き起こすおそれがあります。このような事態を防ぐために、基礎工事に関する各工程で適切な手順を踏み、品質管理をおこなうことが欠かせません。

本記事では、基礎工事の工程について、種類や流れ、現場で確認すべきポイントを解説します。

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基礎工事とは、地盤と建造物をつなぐ基礎を作る工事のこと

「基礎工事」とは、建造物の荷重を地盤に伝えるための土台となる「基礎」を構築する工事のことです。

そもそも「基礎」には建造物の自重に加え、地震の揺れや風圧などの外的な力を建造物から地盤に伝達させ、倒壊や不同沈下を防ぐ役割を担っています。一般的に、鉄筋コンクリートで構築されており、底盤や立上り、地中梁や杭などの部材で構成されています。

上記を踏まえ、基礎工事は「建造物の要」となる基礎を構築する工程であることから、一つひとつの工程の意味や手順、ポイントを理解し、丁寧に作業をおこなわなければなりません。

基礎工事に必要な4種類の工程とは?

基礎工事の種類は、地盤の状態や建造物の規模・構造によって大きく4種類に異なっています。具体的には、軟弱地盤に杭を打ち込む工程や、主要な柱や壁の下に沿って基礎を設ける工程などが挙げられるでしょう。

どの種類も基礎工事をおこなううえで欠かせないものです。

このような点から、工事に着手する前に地盤調査の結果を確認し、どの工法が採用されるかを把握しておくことが大切です。

ここでは、基礎工事の種類について、以下の4点を解説します。

基礎工事の種類

  1. 杭基礎
  2. ベタ基礎
  3. 布基礎
  4. 独立基礎

①杭基礎

杭基礎は軟弱な地盤に採用されるケースが一般的で、硬い地盤(支持層)まで杭を打ち込み、建造物の荷重を深層の地盤で支える工程です。軟弱地盤でも建造物を安定させ、地震時の液状化や不同沈下を抑制する役割を担っています。

このような性質から、杭基礎は軟弱地盤が多いエリアや、重量のある建造物といった工事の際に利用されています。

②ベタ基礎

ベタ基礎は建造物の床下全面に鉄筋コンクリートを敷き詰め、基礎全体の面で建造物の荷重を地盤に伝える工法です。荷重を広い面積で分散させることで、地震の揺れや不同沈下から建造物を守る役割を担っています。

このような性質から、ベタ基礎は木造住宅の基礎工法として現在最も多く採用されており、大手ハウスメーカーでも標準仕様とするケースで利用されています。

③布基礎

布基礎は、建造物の主要な柱や壁の下に沿って、連続的に基礎を設置する工法です。この工法ではコンクリートを部分的に利用することから、地盤にかかる負荷を軽減できる役割を担っています。

このような性質から、布基礎は地盤が比較的強い土地での施工であったり、基礎立上り部分に高い強度が求められたりといった際に利用されています。

④独立基礎

独立基礎は、建造物の各柱の真下にそれぞれ独立して基礎を設ける工法です。このような構造によって、柱にかかる荷重とは別に地盤へ伝達する役割を担っています。

このような性質から、おもに鉄骨造の工場や商業施設などの大規模建築物で採用されるケースが多く、住宅では傾斜地やポーチ、デッキなどに限定的に用いられます。

基礎工事の工程の流れとは?目安となる日数も

基礎工事は、地縄張りから掘削・配筋・コンクリート打設・養生まで複数の工程で構成されており、全体で約1か月程度が目安です。

ただ、それぞれの工程で細かなポイントや注意点があるため、その点を把握しておかないと、完成後の重大なトラブルにつながるおそれがあります。施工の進捗状況や品質を正しく判断するために、各工程の作業内容やポイント・注意点を理解しておくことが大切です。

ここでは、基礎工事の工程の流れについて、目安となる日数も言及しながら解説します。

基礎工事の工程の流れ

  1. 地縄張り
  2. 遣り方出し
  3. 掘削工事(根切り)
  4. 砕石敷き
  5. 捨てコンクリート打設
  6. 配筋工事
  7. 型枠設置
  8. コンクリート打設
  9. アンカーボルト確認
  10. 養生
  11. 型枠解体・仕上がり確認

①地縄張り

まず、建造物の位置を敷地上に示すために、縄やビニール紐を用いて地縄張りをおこなわなければなりません。

この「地縄」とは建造物の外周ラインを地面に示すための縄のことで、設計図面の配置を実際の敷地に反映する役割を担っています。

地縄張りは後工程すべてに影響し、建造物の配置自体をやり直す事態になりかねないことから、設計図面と実際の敷地にズレがないか、隣地境界との距離が十分に確保されているかの確認が欠かせません。

なお、地縄張りの目安日数は、半日〜1日程度で完了します。

②遣り方出し

地縄張りを終えたら、地縄の外側に木杭や板を設置し、建造物の正確な位置・基礎の高さを示す遣り方出しをおこないます。

この工程で決める水平精度は、後の工程にすべて影響することから、レーザーレベルといった精密な測定機器を使用し、正確な水平・高さの基準を確定させることが大切です。

なお、遣り方出しの目安日数は半日〜1日程度となっています。

③掘削工事(根切り)

次に、基礎の底となる深さまで地盤を掘り起こす掘削工事(根切り)をおこないます。

そもそも「根切り」とは、基礎を設置するために必要な深さまで土を掘削する作業の呼称をあらわしています。

この掘削工事は、掘削深さの不足や埋設配管の損傷が基礎の品質低下や工期遅延に直結することから、掘削深さが設計どおりか、地中に既存の埋設配管がないかを事前に確認しておくことが大切です。

なお、掘削工事(根切り)の目安日数は1〜2日程度で完了します。

④砕石敷き

掘削工事が完了したら、掘削後の地面に砕石を敷き詰め、転圧機械で締め固める砕石敷きをおこないます。

砕石敷きで転圧が不十分な場合、地盤が均一に固まらず、将来的に地盤沈下の原因になりかねません。

このことから、砕石の密度が均一になるまで十分に締め固めることがポイントです。

なお、砕石敷きの目安日数は半日〜1日程度となっています。

⑤捨てコンクリート打設

次に、砕石の上に防湿シートを敷き、基礎の外周部に薄くコンクリートを流す「捨てコンクリート打設」をおこないます。この捨てコンクリートは、建造物の構造強度を担うものではなく、型枠や配筋の基準線を引くための土台としての役割をもっています。

防湿シートの破れや隙間は、地中からの湿気侵入の原因となるため、それぞれの状態を確認することが大切です。

なお、捨てコンクリート打設の目安日数は半日〜1日程度で完了します。

⑥配筋工事(鉄筋組み)

捨てコンクリート打設が完了したら、設計図面に基づいて鉄筋を格子状に組み立て、基礎の引張強度を確保します。

配筋工事は基礎全体の構造強度を左右する工程であり、鉄筋の間隔やかぶり厚さの不足は構造強度に直結することから、配筋検査での合格確認は必要不可欠です。

なお、配筋工事の目安日数は2〜3日程度を要します。

⑦型枠設置

配筋工事完了後は、コンクリートを流し込む形状を維持するために、基礎の外周に型枠を組み立てる型枠設置をおこないます。

型枠設置は型枠の精度がズレてしまうと、基礎の寸法や形状に直接影響を及ぼしかねません。

このことから、型枠の垂直・水平の確認を徹底することが重要です。

なお、型枠設置の目安日数は1〜2日程度となっています。

⑧コンクリート打設

型枠設置後は、型枠内に生コンクリートを流し込み、バイブレーター(振動機)で振動を与えて空気を抜きます。この工程は「コンクリート打設」と呼ばれており、基礎工事の大切な工程の1つです。

コンクリート打設は気温や湿度の影響を受けやすく、雨天時の打設には細心の注意を払わなければなりません。

なお、コンクリート打設の目安日数は1〜2日程度で完了します。

⑨アンカーボルト確認

続いて、正しい位置・本数で設置されているかを検査するアンカーボルト確認をおこないます。

この「アンカーボルト」とは、建造物の構造材と基礎をつなぐ金属部材のことです。一度、施工が完了すると、施工後の修正が困難となる特徴を持っています。

このことから、コンクリートが硬化する前に、アンカーボルトの位置や本数、傾きやゆがみの有無を確認しておくことが大切です。

なお、アンカーボルト確認の目安タイミングは、コンクリート打設時に同時に設置・確認をおこないます。

⑩養生

アンカーボルト確認を終えれば、打設したコンクリートが十分な強度を発揮するまで、適切な温度・湿度を保ちながら硬化させる養生をおこないます。

養生は期間が不十分な場合に、ひび割れや強度不足の原因になるおそれがあります。そのため、季節や気温に応じた養生日数の確保が重要です。

なお、養生の目安日数は3〜7日程度です。冬季では、さらに長くなる場合があります。

⑪型枠解体・仕上がり確認

最後に、型枠の取り外しと、基礎の仕上がり状態を確認します

もし、埋め戻し後に不具合が発覚した場合には再掘削が必要になってしまいかねません。

このことから、型枠解体後の仕上がり確認は、細かく、かつ入念におこなうことが大切です。

なお、型枠解体・仕上がり確認の目安日数は1〜2日程度で完了します。

基礎工事の3つのポイント

基礎工事は工程ごとに求められる判断や管理が異なり、全体を通じておさえておくべきポイントが存在しています。たとえば、配筋の配置やアンカーボルトの設置といったものが挙げられます。

このようなポイントは工事の成功に直結する大切なものであるため、事前に「どのようなポイントを確認するべきか」を把握しておくことが大切です。

ここでは、基礎工事のポイントについて、以下の3点を解説します。

基礎工事のポイント

  1. 配筋は適切に配置されているか
  2. アンカーボルトの設置は確認できているか
  3. コンクリートの打設・養生は天候に合わせて適切におこなえているか

①配筋は適切に配置されているか

配筋の不備を見落とすと、基礎のひび割れや変形が生じやすくなり、建造物全体の耐震性・耐久性が低下するリスクがあります。

このようなことから、配筋工事では鉄筋の太さ・間隔・かぶり厚さが「設計図面どおりに施工されているか」を確認しなければなりません。

なお、自社での確認だけでなく、第三者機関による検査をおこなうと、客観的なチェックがおこなえます。

②アンカーボルトの設置は確認できているか

アンカーボルトの設置不備を見落とすと、基礎と建造物の接合部が弱くなり、地震時に土台がズレたり浮き上がったりするリスクがあります。

上記のことから、アンカーボルトの設置位置・本数・傾きが図面どおりかは必ず確認してください。コンクリートが硬化した後の修正は困難であるため、打設直後のタイミングでチェックすることがポイントです。

③コンクリートの打設・養生は天候に合わせて適切におこなえているか

コンクリートの品質は、天候や気温への配慮を怠ると、コンクリートのひび割れや強度不足が生じ、基礎の耐久性に深刻な影響をおよぼしかねません。

上記のことから、コンクリートの打設と養生が天候に合わせて適切におこなわれているかは必ず確認してください。打設のタイミングは天候を見極めたうえで決定し、養生期間は季節や気温に応じて適切な日数を確保することがポイントです。

まとめ

本記事では、基礎工事の工程について、種類や流れ、現場で確認すべきポイントを解説しました。

基礎工事とは、建造物の荷重を地盤に伝えるために地面の下に「基礎」となる構造物を築く工事のことです。基礎には建造物の沈下や傾きを防ぎ、地震や風圧などの外力に対して建造物を安定させる役割があることから、その基礎を作る「基礎工事」は建設での重要な工程となっています。

ただ、基礎工事には地縄張りから型枠解体まで数多くの工程が存在しており、配筋検査やアンカーボルトの確認、天候に応じたコンクリート打設など、それぞれで注意すべきポイントがあります。

このような点を踏まえ、適切な工事をおこなうためには、各工程の役割や品質を左右するチェックポイントへの理解が不可欠です。

なお、基礎工事の管理を効率的におこないたい場合には、KANNA」をはじめとした専用ツールの利用がおすすめです。

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よくある質問

基礎工事とは?

基礎工事とは、建造物の荷重を地盤に伝えるための土台となる「基礎」を構築する工事のことです。

基礎工事の工程とは?

基礎工事の工程には、以下の4種類のものがあります。

基礎工事の種類

  • 杭基礎
  • ベタ基礎
  • 布基礎
  • 独立基礎

基礎工事の工程の流れとは?

基礎工事の工程は、以下の流れでおこなわれます。

基礎工事の工程の流れ

  1. 地縄張り
  2. 遣り方出し
  3. 掘削工事(根切り)
  4. 砕石敷き
  5. 捨てコンクリート打設
  6. 配筋工事
  7. 型枠設置
  8. コンクリート打設
  9. アンカーボルト確認
  10. 養生
  11. 型枠解体・仕上がり確認

KANNA現場ノート編集部

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