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竣工図とは?設計図・施工図との違い、作成目的や保存義務、管理方法までわかりやすく解説

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2026/03/10
竣工図とは?設計図・施工図との違い、作成目的や保存義務、管理方法までわかりやすく解説

竣工図とは、建物が完成した時点の実際の状態を記録した重要な図面です。保守管理や改修工事、資産管理などに活用されるため、正確に作成・管理することが求められます。本記事では、竣工図の基本的な定義から設計図・施工図との違い、作成のポイント、保存義務までを解説します。また、施工管理ツールを活用した効率的な竣工図の管理方法についても紹介します。

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竣工図とは

竣工図とは、建築物や設備が完成した時点の実際の状態を反映した図面のことです。工事中の変更内容などを反映し、建物の最終的な構造や設備の配置を正確に記録する重要な資料として扱われます。

そもそも竣工とは

竣工とは、建築工事や設備工事などのすべての工程が完了し、建物や構造物が使用できる状態になることを指します。施工が終了し、発注者への引き渡しが可能な段階を意味します。建設業界では、工事の完了を示す重要な節目として扱われ、検査や書類提出などの手続きが行われるタイミングでもあります。

竣工図の定義

竣工図とは、建築物や設備の工事完了後に作成される図面で、実際の施工内容を反映した最終的な図面を指します。設計図や施工図をもとにしながら、工事中に発生した変更や調整内容を反映して作成されます。建物の構造、設備配管、電気設備などの正確な配置が記録されており、完成後の保守管理や改修工事、設備更新などを行う際の基礎資料として活用されます。

竣工図を作成する目的

竣工図は、建物完成後の管理や運用に欠かせない重要な資料です。建物の状態を正確に把握するために作成され、保守管理や法的手続き、資産管理などさまざまな場面で活用されます。

  • 建築物の保守管理
  • 法的な手続き
  • 資産管理

建築物の保守管理

竣工図は、建物や設備の保守管理を行う際の基礎資料として活用されます。配管や電気設備、構造の配置などを正確に確認できるため、点検や修繕、設備更新の際に効率的な作業が可能になります。また、トラブルが発生した場合にも原因の特定や対応がしやすくなるため、長期的な建物管理において重要な役割を果たします。

法的な手続き

竣工図は、建築確認や各種申請などの法的手続きにおいて必要になる場合があります。建物の完成状態を示す正式な資料として、行政への提出や検査対応に利用されることがあります。また、将来的な増改築や用途変更などの際にも、建物の現状を正確に示す資料として重要な役割を果たします。

資産管理

竣工図は、建物を資産として管理するうえでも重要な資料です。建物の構造や設備の内容を正確に把握できるため、資産評価や売却、リノベーションの検討などの際に役立ちます。また、施設管理会社やオーナーが建物の状況を把握するための基礎資料としても活用されます。

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竣工図と設計図・施工図との違い

建設プロジェクトでは、設計図・施工図・竣工図といった複数の図面が使用されます。それぞれ作成される目的やタイミングが異なるため、役割の違いを理解しておくことが重要です。

竣工図と設計図の違い

設計図は、建築物の計画段階で作成される図面で、建物の構造やレイアウト、仕様などを示したものです。

一方、竣工図は工事完了後に作成される図面で、実際に施工された内容を反映しています。工事の過程では設計変更や現場調整が行われることがあるため、設計図と最終的な建物の状態が一致しない場合があります。そのため、竣工図は完成した建物の正確な状態を示す図面として扱われます。

竣工図と施工図の違い

施工図は、設計図をもとに工事を進めるために作成される詳細な図面です。施工手順や部材の寸法、設備の配置など、実際の工事に必要な具体的な情報が記載されています。

一方、竣工図は工事完了後に作成され、最終的に施工された状態をまとめた図面です。施工図は工事の進行を目的とした図面であるのに対し、竣工図は完成後の管理や保守のための記録資料として利用されます。

関連記事:施工図とは

竣工から物件引渡しまでのフロー

建築工事は竣工した時点で終わりではなく、複数の検査や確認を経て最終的に施主へ物件が引き渡されます。ここでは、一般的な竣工から物件引渡しまでの主な流れを解説します。

自主検査

自主検査とは、施工会社が工事完了後に自社で行う最終確認のことです。設計図や施工図に基づき、仕上がりや設備の動作、施工精度などを細かくチェックします。施工不良や不具合が見つかった場合は、この段階で修正や手直しを行います。後工程の検査をスムーズに進めるためにも重要な工程であり、品質確保の観点から建設現場では必ず実施される確認作業です。

完了検査

完了検査とは、建築基準法に基づき行政機関または指定確認検査機関が行う検査です。建物が建築確認申請の内容どおりに施工されているかを確認します。構造や用途、設備などが法令に適合しているかがチェックされ、問題がなければ「検査済証」が交付されます。検査済証は建物の使用や売買の際にも重要な書類となるため、建築プロジェクトにおいて重要な工程の一つです。

竣工検査(施主検査)

竣工検査(施主検査)とは、建物完成後に施主や発注者が施工内容を確認する検査です。設計内容どおりに施工されているか、仕上げや設備に不具合がないかなどをチェックします。壁や床の仕上がり、設備機器の動作、ドアや窓の開閉など細かな部分まで確認されます。不具合や修正が必要な箇所があれば是正工事を行い、問題が解消された後に引渡しへ進みます。

物件引渡し

物件引渡しは、建物の完成を正式に施主へ引き渡す工程です。鍵の引き渡しとともに、竣工図や設備取扱説明書、保証書などの書類も引き渡されます。これにより、建物の管理責任が施工会社から施主へ移ります。竣工図は建物の実際の状態を示す重要な資料であり、今後の保守管理や改修工事を行う際の基礎資料として活用されます。

竣工図を作成する際のポイント

竣工図は、建物完成後の管理や改修工事に活用される重要な図面です。正確で分かりやすい図面を作成するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

  • 標準規格への準拠
  • 正確な寸法と仕様
  • 記載のバランス
  • 変更の正確な記載
  • 図面の見やすさ

標準規格への準拠

竣工図は、建築業界で一般的に使用されている図面規格や記号、表記方法に従って作成することが重要です。JIS規格や業界標準に沿った表記を使用することで、設計者や施工者、施設管理者など関係者が共通の認識で図面を理解できます。標準化された図面は、将来的な改修や設備更新の際にも活用しやすくなります。

正確な寸法と仕様

竣工図には、実際に施工された建物の寸法や設備仕様を正確に反映させる必要があります。配管や配線、設備機器の位置なども含めて正確に記載することで、保守点検や改修工事の際に役立つ資料となります。実際の施工内容と図面に差異があると、将来的な工事や管理業務に支障をきたす可能性があります。

記載のバランス

竣工図では、必要な情報を過不足なく記載することが重要です。情報が少なすぎると実用性が低くなり、逆に情報が多すぎると図面が見づらくなります。建物管理や設備メンテナンスに必要な情報を整理し、適切な範囲で記載することで、実務で活用しやすい図面になります。

変更の正確な記載

工事の過程では、設計変更や現場調整が発生することがあります。竣工図には、これらの変更内容を正確に反映することが重要です。設計図のままではなく、実際に施工された状態を記録することで、建物の現状を正確に把握できます。変更履歴を明確にすることは、将来の改修や設備更新にも役立ちます。

図面の見やすさ

竣工図は長期的に使用される資料であるため、誰が見ても理解しやすい図面にすることが重要です。文字サイズや線の太さ、レイヤーの整理などを適切に設定し、視認性の高い図面を作成します。見やすい図面は、施設管理者や施工担当者が必要な情報を迅速に確認できるため、業務効率の向上にもつながります。

竣工図の保存義務

2008年に建設業法施行規則が改正されたことにより、建設業法における「営業に関する図書」に該当する竣工図は10年間の保存が義務付けられています。竣工図は法的にも重要な書類であり、電子保存も許可されています。ただし電子保存の際には、法的証拠能力が担保されたファイリングシステムを使用する必要があります。

竣工図以外に必要なもの

建物の竣工時には、竣工図だけでなく複数の書類や資料が作成・提出されます。これらは建物の完成状況を記録し、管理や手続きに活用される重要な資料です。

竣工写真

竣工写真とは、建物が完成した状態を記録するために撮影される写真のことです。建物の外観や内装、設備の設置状況などを撮影し、完成時の状態を視覚的に残します。施工実績として活用されるほか、引渡し時の確認資料や将来の改修工事の参考資料としても利用されます。また、施工会社の実績紹介や広報資料として使用される場合もあります。

竣工届

竣工届とは、建物や工事が完成したことを発注者や関係機関に報告するための書類です。建設工事が契約内容どおりに完了したことを正式に通知する役割があります。公共工事では提出が求められることが多く、工事完了の手続きの一環として提出されます。竣工届の提出によって、検査や引渡しなど次の工程へ進むことができます。

竣工図の管理には施工管理ツールの活用が効果的

竣工図は建物の管理や改修工事に長期間使用される重要な資料です。近年では、施工管理ツールを活用してデジタル管理することで、以下のような効果が期待できます。

  • 情報の一元管理
  • 業務効率化
  • ペーパーレス化の実現

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情報の一元管理

施工管理ツールを活用することで、竣工図をはじめとする図面や写真、各種書類を一つのシステム上で管理できます。複数の資料を一元管理することで、必要な情報を迅速に検索・確認できるようになります。また、関係者間で同じ情報を共有できるため、情報の行き違いや管理ミスを防ぐことにもつながります。

業務効率化

竣工図をデジタルで管理することで、図面の検索や共有、更新作業がスムーズになります。紙の図面を探す手間がなくなり、現場やオフィスなど場所を問わず必要な資料を確認できます。また、関係者間でリアルタイムに情報共有ができるため、建物管理や改修工事の際の業務効率化にもつながります。

ペーパーレス化の実現

施工管理ツールを導入することで、紙の図面や書類をデジタルデータとして管理できるようになります。これにより、紙の保管スペースを削減できるほか、資料の紛失リスクも軽減されます。また、タブレットやスマートフォンから図面を確認できるため、現場でもスムーズに情報を共有できるようになります。

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竣工図を「KANNA」で管理する

施工管理アプリ「KANNA」を活用することで、竣工図や図面、写真、各種書類をクラウド上で一元管理できます。現場とオフィスの双方からアクセスできるため、関係者間での情報共有がスムーズになります。また、図面や資料をデジタル化することで、検索や更新が簡単になり、竣工図の管理業務を効率化できます。建設プロジェクトの情報管理を効率化したい企業にとって有効なツールです。

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まとめ

竣工図は、建物の完成時の状態を正確に記録する重要な図面であり、保守管理や改修工事、資産管理などさまざまな場面で活用されます。また、建設業法に基づき保存義務もあるため、適切な管理体制を整えることが重要です。

しかし、紙や個別のファイルで管理している場合、

  • 図面が探しにくい
  • 関係者との共有に時間がかかる
  • 情報が分散する

といった課題が発生することも少なくありません。

そのため、近年では施工管理ツールを活用して竣工図や図面、写真、書類をクラウド上で一元管理する企業が増えています。

施工管理アプリ 「KANNA」 を活用すれば、竣工図を含む現場資料をまとめて管理でき、情報共有や図面検索をスムーズに行うことができます。竣工図の管理や施工管理業務の効率化を検討している方は、ぜひ一度資料をご覧ください。

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竣工図に関するよくある質問

竣工図と施工図の違いは何ですか?

施工図は、設計図をもとに工事を進めるために作成される詳細な図面です。施工手順や部材の寸法、設備の配置など、実際の工事に必要な具体的な情報が記載されています。

一方、竣工図は工事完了後に作成され、最終的に施工された状態をまとめた図面です。施工図は工事の進行を目的とした図面であるのに対し、竣工図は完成後の管理や保守のための記録資料として利用されます。


KANNA現場ノート編集部

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