バーチャート工程表とは?メリットや注意点、作り方やポイントも

バーチャート工程表とは、プロジェクトの作業内容と期間を視覚的に明瞭な形でまとめた工程表のことです。この表は作業項目と日付を記載し、各作業の期間を横棒で表す構成が特徴です。
ただ、工程表は種類が多く、バーチャート工程表以外にさまざまな種類が存在します。
このようなことから、自身の現場に適切な工程表を選ぶために、それぞれの工程表の特徴やメリットを知っておくことが大切です。
本記事では、バーチャート工程表について、活用するメリットや注意点、作り方や運用の際のポイントもまとめて解説します。
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バーチャート工程表とは、プロジェクトの作業内容と期間がまとめられた表
「バーチャート工程表」とは、あるプロジェクトの作業内容と期間をまとめた工程表のことです。
この表は、縦軸に作業内容を、横軸に作業を実施する日付(期間)を記載する形式で構成されており、「どの作業を、いつまでに完了させれば良いのか」が一目でわかります。作成方法もシンプルであるため、管理側も使いやすい点が特徴です。
加えて、現場に応じて進捗目標や予算などの項目をカスタマイズで追加できるため、その汎用性の高さから多くの建設や建築、工事現場などで利用されています。
関連記事:工程表とは?役割や行程表との違い、5つの種類とおすすめの方法も
ガントチャート工程表との違いは、記載内容!
バーチャート工程表と類似したもので、「ガントチャート工程表」が存在します。
このガントチャート工程表は、あるプロジェクトの作業ごとの進捗状況を1つの表にまとめた表のことです。縦軸に作業項目を、横軸に進捗状況を記載し、「どの作業が、どのくらい完了しているのか」を確認することが可能です。
バーチャート工程表と記載形式が類似しているものの、横軸に記載する内容で大きく異なります。バーチャート工程表は横軸に「日付・期間」を記載するのに対し、ガントチャート工程表は横軸に「進捗率」を記載します。
関連記事:ガントチャート工程表とは?バーチャート工程表との違いや作り方も
バーチャート工程表を活用する4つのメリット
バーチャート工程表はほかの工程表と比べて、作成や管理、調整が簡単です。このような特徴から、工程表にまつわる業務負担が抑えられるため、業務が集中しやすい管理者にとって大きなメリットといえます。
ほかにも、バーチャート工程表はさまざまなメリットが存在します。このメリットによってはプロジェクトに大きく影響するものもあるため、作成する前に活用するメリットを把握しておくことが大切です。
ここでは、バーチャート工程表を活用するメリットについて、以下4点を解説します。
バーチャート工程表を活用するメリット
- 簡単に作成できる
- スケジュールがわかりやすい
- 管理や調整がしやすい
- プロジェクトを可視化しやすい
①簡単に作成できる
バーチャート工程表は、作業内容と期間を主軸とした表であるため、記載する項目が少なく作成が容易です。複雑な計算や専門的な知識がなくても、ExcelやGoogleスプレッドシートなどの一般的なツールで作成できます。
また、現場の状況に応じて進捗目標や予算、担当者名などの項目を追加し、柔軟にカスタマイズすることも可能です。
②スケジュールがわかりやすい
バーチャート工程表は、作業内容ごとにそれぞれの施工期間を横棒で視覚的に表します。
そのため、全体的なスケジュールだけでなく、作業単位でのスケジュールを直感的に把握しやすい点がメリットです。担当者も「自身の作業をいつまでに完了させれば良いのか」が明瞭になるため、現場全体で計画的に業務を進められます。
③管理や調整がしやすい
バーチャート工程表は作業内容と期間を主軸にしているため、表全体の構成がシンプルです。
このような特徴から、プロジェクトの計画が変更された際には、該当する作業内容や日程を変更するだけで調整が完了します。複雑な再計算や大幅な修正が不要であるため、急な変更にも柔軟に対応できます。
④プロジェクトを可視化しやすい
バーチャート工程表は、視覚的にわかりやすい構成であるため、専門的な知識や豊富な経験がなくても、誰でも簡単にプロジェクトの状況を確認できます。
ほかの工程表のなかには複雑で読み解くのに時間がかかるものもあるため、可視化しやすい点はバーチャート工程表の大きなメリットです。
【対策も】バーチャート工程表を活用する注意点とは?
バーチャート工程表には多くのメリットがある一方で、作業ごとの関連性が不明瞭になりやすく、関連性を目的として利用するのは難しいといった注意点が存在しています。
このようなことから、スムーズにプロジェクトを遂行するためには、バーチャート工程表の注意点と対策を把握しておくことが大切です。
ここでは、バーチャート工程表を活用する注意点について、以下3点を解説します。
バーチャート工程表を活用する注意点
- 作業内容の関連性がわかりづらい
- 複雑なプロジェクトには適さない
- 最適な作業の進め方がわかりづらい
①作業内容の関連性がわかりづらい
バーチャート工程表は、各作業の開始日と終了日を個別に表示する形式の表です。そのため、作業同士の前後関係や依存関係がわかりづらいという注意点があります。
対策としては、作業間の関連性を別途メモや補足資料として整理したり、必要に応じてネットワーク工程表を併用したりする方法が有効です。
②複雑なプロジェクトには適さない
バーチャート工程表はシンプルな構成が特徴であるため、情報量が増えると表が見づらくなり、管理が煩雑になるおそれがあります。このようなことから、作業が多かったり、関連性が複雑であったりするプロジェクトには適しません。
対策としては、フェーズを細分化して個別に作成することや、工程表の専用ツールを導入することが好ましいでしょう。
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③最適な作業の進め方がわかりづらい
バーチャート工程表は各作業の期間が示されているものの、作業の優先順位や最適な手順といった情報が表現しにくい形式です。このように、プロジェクト全体の工期に影響を与える重要な作業経路が明示されないため、遅延リスクの高い作業を特定しにくい傾向にあります。
対策としては、印や色分けなどの視覚的な工夫を加えることが効果的です。
【5ステップ】バーチャート工程表の作り方
バーチャート工程表を作成する際は、正しい手順を踏むことで精度の高い工程表が完成します。一方、作成前の準備を怠ってしまうと、後から大幅な修正が必要になりかねません。
このようなことから、バーチャート工程表を作る際には、各ステップを丁寧に進めることが大切です。
ここでは、バーチャート工程表の作り方について、以下のステップで解説します。
バーチャート工程表の作り方
- 作業内容を抽出・記載する
- 作業の手順を決める
- それぞれの作業の期間を決める
- 担当者や資材の割り当てをおこなう
- 計画をもとに工程表をまとめる
①作業内容を抽出・記載する
バーチャート工程表はプロジェクトの全体像だけでなく、作業ごとの期間を記載する表です。そのため、工程表の初期段階で、プロジェクトの作業内容を細かく抽出する必要があります。
作業内容を抽出する際は、作業の粒度を揃えることが大切です。大きすぎる作業項目は進捗管理が難しくなり、細かすぎると表が煩雑になります。
②作業の手順を決める
作業内容の抽出・記載を完了すれば、次に作業の手順を確定させます。「どの作業を先におこない、どの作業が後に続くのか」を明確にすることで、実現可能性の高い工程表が作成できるためです。
もし、正確な手順を記載しなかった場合、バーチャート工程表を都度修正しなければなりません。
手間がかかってしまう点を踏まえると、今のうちに正確な手順を精査しておくことが大切です。
③それぞれの作業の期間を決める
作業の手順が決まれば、次に表の横軸に記載する期間を確定させます。各作業にどのくらいの日数が必要かを見積もり、開始日と終了日を設定します。
なお、期間を確定させる際には、必ず余裕を持たせた日程にすることが大切です。余裕がない場合、作業の遅延が生じてしまうと全体のプロジェクトの遂行に影響してしまいかねないためです。
このようなことから、天候不良や資材の納品遅れなど、想定外の事態にも対応できる予備日を設けてください。
④担当者や資材の割り当てをおこなう
手順と期間が確定できれば、次に担当者と資材の割り当てをおこないます。
もし、担当者や資材を適切に割り当てられなかった場合、プロジェクトの進行に大きな支障を来すおそれがあります。
このような点から、人員の過不足や資材の調達タイミングを考慮し、現実的な割り当てを計画してください。
⑤計画をもとに工程表をまとめる
これまでに整理した計画をもとに、バーチャート工程表にまとめます。工程表の縦軸には作業内容を、横軸には日付を記載し、各作業の期間を横棒で表してください。
入力時には入力ミスや配置ミスがないように、ダブルチェックが必須です。誤った情報のまま運用を開始すると、現場に混乱を招き、工期の遅延やコスト増加につながりかねません。
完成後は関係者と共有し、認識の齟齬がないか確認してください。
バーチャート工程表で運用する際のポイント
バーチャート工程表を作成したとしても、実際に利用した際にしっかりと運用できなければトラブルになりかねません。「作った」だけで終わらせないためにも、運用時のポイントをおさえておくことが大切です。
ここでは、バーチャート工程表で運用する際のポイントについて、以下3点を解説します。
バーチャート工程表で運用する際のポイント
- 作業内容を詳細に洗い出す
- 余裕を持った計画にする
- 定期的なメンテナンスを実施する
①作業内容を詳細に洗い出す
バーチャート工程表は、作業内容を中心に作成するものです。
そのため、全体的な作業内容に漏れがあった場合、後から大幅な修正が必要になります。
このような点から、バーチャート工程表を作成する際には、多角的な視点から作業内容を詳細に洗い出し、その内容をしっかりと反映させることが大切です。
②余裕を持った計画にする
バーチャート工程表をはじめとした工程表は、プロジェクトを遂行するために用いられるものです。
もし、計画そのものに無理がある場合、工程表自体が意味をなしません。
このようなことから、天候不良や予期せぬトラブル、資材の納品遅延など、さまざまなリスクを想定し、必ず余裕を持たせた計画を策定してください。
③定期的なメンテナンスを実施する
プロジェクトを進めていくと、当初の計画からズレが生じることは少なくありません。
もし、ズレを調整せずに工程表がそのままの状態であった場合、ズレに気付けない担当者があらわれるかもしれません。
このような事態を避けるために、週次や工程の節目といったタイミングで、定期的なメンテナンスを実施し、ズレがあれば調整・修正をおこなってください。
工程表の作成は専用ツールがおすすめ!
バーチャート工程表の作成にあたって、大規模なプロジェクトであった場合、作成に時間を要したり、人為的なミスが発生したりといったトラブルが生じるリスクが少なくありません。
このような点を踏まえると、工程表の作成は、専用ツールを利用するのがおすすめです。
たとえば、施工管理アプリ「KANNA」であれば、現場情報をリアルタイムで共有可能で、あらゆるデバイスからでもプロジェクトの最新情報を確認できます。また、協力会社のアカウント数も無制限で利用できるため、規模の大きなプロジェクトでも安心です。
このような点から、工程管理の効率化を検討している場合は、ぜひ専用ツールの導入を検討してみてください。
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まとめ
本記事では、バーチャート工程表について、活用するメリットや注意点、作り方や運用の際のポイントもまとめて解説しました。
バーチャート工程表は、プロジェクトの作業内容や期間を、誰もが見てもわかりやすい形でまとめた工程表であり、多くのプロジェクトで活用されています。
作成や管理は容易であるものの、ポイントを把握せずに運用してしまうと、思わぬトラブルに発展してしまうリスクもあります。
このような点を踏まえて、バーチャート工程表の運用時は、作業内容の詳細な洗い出しや、余裕を持った計画、定期的なメンテナンスをおこなうようにしてください。
加えて、効率的な工程管理を実現するためには、「KANNA」のような専用ツールの活用もあわせて検討してみてください。
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よくある質問
バーチャート工程表とは?
「バーチャート工程表」とは、あるプロジェクトの作業内容と期間をまとめた工程表のことです。この表は、縦軸に作業内容を、横軸に作業を実施する日付(期間)を記載する形式で構成されています。
バーチャート工程表とガントチャート工程表の違いは?
バーチャート工程表とガントチャート工程表は、記載形式が類似しているものの、横軸に記載する内容で大きく異なります。バーチャート工程表は横軸に「日付・期間」を記載するのに対し、ガントチャート工程表は横軸に「進捗率」を記載します。
関連記事:ガントチャート工程表とは?バーチャート工程表との違いや作り方も
バーチャート工程表の作り方は?
バーチャート工程表の作り方は、以下のステップでおこないます。
バーチャート工程表の作り方
- 作業内容を抽出・記載する
- 作業の手順を決める
- それぞれの作業の期間を決める
- 担当者や資材の割り当てをおこなう
- 計画をもとに工程表をまとめる

KANNA現場ノート編集部
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