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「図面を忘れた!」「あの件どうなった?」が激減、DXで変わる時間と場所に縛られない働き方

製造業建設業建設業(電気工事業)
#50〜99名
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会社名

株式会社弘洋

従業員数

82名(2025年4月時点)

事業内容

検査治具 ヒーティングシステム 設計開発 製造販売 設置工事

活用サービス

KANNAプロジェクト

大手スーパーや低温物流倉庫にも採用されたヒーティングシステムで、コールドチェーン業界を支える株式会社弘洋。順調な事業拡大の裏側で、同社は慢性的な人手不足と、それに伴う「煩雑な情報共有」という課題に直面していました。「どうすればこの状況を打破できるのか…」。現場と内勤を兼任する多忙な日々の中、業務改革のツールとして同社が選んだのがKANNAでした。
 
管理業務と現場業務の兼任が常態化していた同社にとって、効率化に向けた業務改革は急務。そのためのツールとしてKANNAを選んだ理由は何だったのか、KANNAにどのような効果を期待されるのか、ヒーター事業部の後藤和也様、染谷貴大様にお話を伺いました。

KANNA導入の背景と効果

課題

・工程変更のたびに、電話やメールで連絡が頻発し、情報共有に手間と時間がかかっていた
・資材の寸法変更が関係各所に伝わらず、資材ロスや手戻りが発生

導入の決め手

・工程表、図面、写真、チャットまで情報を一元管理できる圧倒的な手軽さ
・自社の業務に合わせて表示項目を自由に追加できる柔軟なカスタマイズ性
・既存のExcel帳票をそのまま電子化できるKANNAレポートの機能

効果・改善

・関係者全員に最新情報が瞬時に届き、工程変更の連絡は「KANNAを見て」の一言で完了
・写真撮影から共有までKANNAで完結し、サーバーへの移行やデータ削除の手間を一掃
・口頭説明や紙の資料の引き渡しが不要になり、引き継ぎがスムーズに

お話を伺った方

<p>株式会社弘洋<br><span style="color:#222222">柏工場 工場長 兼 ヒーター事業部 部長</span> 後藤和也様<br>&nbsp;<br>同部 業務課 カスタマーサービス 染谷貴大様</p>

株式会社弘洋
柏工場 工場長 兼 ヒーター事業部 部長 後藤和也様
 
同部 業務課 カスタマーサービス 染谷貴大様

大手スーパーや低温物流倉庫、50年の歴史に裏打ちされたヒーティング技術

—— はじめに、御社の事業内容をお教えください。
 
後藤様:私たちは千葉県柏市と君津市に拠点を構え、主に二つの事業を展開しています。一つは、電子基板および自動車部品製造に欠かせない検査治具の製造です。もう一つは、私と染谷が担当しているヒーティングシステム。コールドチェーン業界を下支えする重要な事業で、おかげさまで業績は好調です。また、雨水貯留浸透槽の設計・施工や、太陽光発電事業にも参画し、幅広い面から社会に貢献しています。
 
ヒーティングシステムの主力製品は、冷凍・冷蔵庫の防熱扉下部や断熱パネル外周部等に凍結・結露防止を目的として設置する自己温度制御型ヒーターです。周囲の温度変化を自動で感知して出力が調整されるため、省エネで熱暴走が起こらず、焼損のリスク最小限に抑えられます。当事業は、前身である雄正工業時代から50年近い歴史 があり、この経験と実績が何よりの強みです。設計から製造、全数検査、そして施工まで一気通貫でサービスを提供し、物流倉庫や大手スーパーの食品庫など、多くの場所でご採用いただいています。近年では大手スーパーや低温物流倉庫に当社の製品が採用されました。

資材ロスと手戻りを生んでいた、煩雑な情報共有という課題

—— 大手からも選ばれる御社が、長年抱えていた課題についてお聞かせください。
 
後藤様:私たちは製造だけでなく、ヒーターの設置工事も行っています。長年、この施工管理があまりに煩雑なことが課題でした。全国各地からご依頼をいただく一方で、私たちが扱うヒーターの設置は、他社様との連携も多く、工程変更が頻繁に起こります。
 
たとえば、床下にヒーターを設置する場合、事前に他社様が床防熱工事と配筋工事を行い、ヒーター設置後にはコンクリート打設が必要です。他社様都合での工程変更は、私たちにはどうにもできません。変更があるたびに、ホワイトボードに書かれた施工日程をパズルのように組み直し、施工を担当する従業員や協力会社の方に急いで連絡するような状況でした。
 
日程変更だけなら電話で済みますが、ヒーターの寸法や設置場所まで変わることも珍しくありません。そうなると、本当にてんやわんやです。現場に持っていくヒーターの長さを急いで調整し、図面を修正し、それをいち早く現場の職人さんに共有する必要があります。しかし、全国各地に散らばった少人数の従業員に、私のような管理業務も兼任する人間が修正後の図面をサッと手渡しすることはできません。


染谷様:遠方の職人さんに図面を送るにしても、メールやメッセージアプリなど手段が統一されておらず、全員に周知するまでにかなりの時間と手間がかかっていました。当社のヒーターはすべて受注生産なので、寸法変更の連絡が遅れるのは致命的です。その結果、資材のロスや、ひどいときには連絡の遅れを原因に製造し直すこともありました。
 
後藤様:従業員は皆、仕事と時間に追われているので、出張先に図面を忘れるケースもありました。コンビニプリントのような出力手段がない現場だと、わざわざ宿泊先まで郵送したこともありましたね(苦笑)。また、人手が足りないときには、私や染谷のような内勤の人間が施工を兼任することもあり、まさに手いっぱいでした。こうした一人ひとりの負担を減らすためにも、業務改革が急務だったんです。

情報の一元管理と圧倒的な低コストが決め手に

—— 業務改革のツールとして、KANNAを選ばれた理由をお聞かせください。
 
後藤様:私たちが求める機能がすべて網羅されていたことが、KANNAを選んだ最大の理由です。現場ごとの工程表やチャット、図面、写真の共有、そして電波が不安定な場所でも使えるオフライン機能まで、施工に関するすべての情報を一元管理できるのは魅力的でした。以前は、工程変更があるたびに関係者に個別で連絡を入れていましたが、KANNAは新しい情報が投稿されるとプッシュ通知が届くので、私のような管理者が動かなくても全員に最新情報が共有されます。これで迅速な情報共有が実現できます。
 
さらに、KANNAはカスタマイズ性が非常に高い。案件概要に表示する項目を追加できますし、社外の方に見せるべきではない情報には閲覧制限もかけられます。また、KANNAレポートの機能も決め手の一つでした。施工後に必要な成績書や、現場の安全を守るためのKY活動表など、業務にはあらゆる帳票が必要になります。以前はすべて紙で運用していましたが、KANNAなら工程管理の効率化と帳票の電子化を同時に進められると考えました。

「KANNAを見て」の一言で完了。煩雑な管理から解放

—— では、KANNAの本格導入に向け、どのような効果を期待されていますか?
 
染谷様:私は、まず写真管理が円滑になることに期待しています。以前はメッセージアプリのアルバム機能を使っていましたが、保存枚数に制限があるため、サーバーに移行した写真を1枚ずつ削除するのが手間でした。KANNAなら案件ごとに写真をまとめられるので、移行も削除も一切不要になります。まずは、この写真撮影と共有からKANNAの操作に慣れてもらおうと、現場の担当者にも活用を促しているところです。


後藤様:KANNAの最大の魅力は、やはり案件ごとの情報集約力です。以前はメッセージアプリのグループ機能を使っていましたが、案件ごとにグループが乱立してしまい、管理が煩雑になっていました。KANNAは案件ごとの視認性が高く、必要な情報に迷わずアクセスできます。チャット、写真、資料など、格納場所も明確に分かれているので、これまでの煩雑な情報管理から解放されるはずです。
 
染谷様:煩雑な業務からの解放については、工程表にも大きな期待を寄せています。コールドチェーン業界の活況に伴い、案件が大型化し、工程管理も複雑になっています。でも、KANNAの工程表を活用すれば、施工全体のスケジュールが可視化され、工程変更が生じても「KANNAを確認して」の一言で全員に周知が完了します。
 
後藤様:KANNAにきちんと情報を蓄積していけば、大型案件の引き継ぎもスムーズになります。これまでは、引き継ぎのたびに紙の資料をコピーし、口頭で説明していましたが、工程変更の周知と同様、「KANNAを確認して」で済むようになります。まさに、あらゆる面で業務効率化が進むはずです。

中小企業だからこそDXに踏み出せる。業務に合ったカスタマイズと伴走支援が心強い

—— 最後に、御社と同じように業務効率化を目指す他社にメッセージをお願いいたします。
 
後藤様: 私たちはKANNAを導入したばかりで、今は活用を浸透させている段階です。ツール運営元のアルダグラムのスタッフが「導入説明会を開催しましょう」と提案してくださるなど、伴走してくれるサポート体制は心強いですね。KANNAはイニシャルコストもランニングコストも非常に良心的で、私たちのような中小企業の味方だと感じています。
 
中小企業は従業員が少なく、管理業務も現場業務も本当に手いっぱいです。人手不足のため、本来は設計担当である染谷も、人手不足で他の業務を兼任しています。DXによる業務効率化が急務ですが、資金力のある大手企業とは違い、自社に最適なシステムを一から開発するのは現実的ではありません。


その点、KANNAは自社専用のシステム開発と比べ、かかるコストが桁違いに低い。ゼロから仕組みを構築するよりも圧倒的な低コストで、DXへの第一歩を踏み出せます。そして、業務に合わせて柔軟にカスタマイズできるので、「うちには合わない」で終わることなく、最適な効率化を実現できると信じています。

記事掲載日:2025年10月03日

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