【電気工事】KANNA導入で、月48時間の労働時間の削減に!業務効率化によって現場に「余裕」と「ゆとり」が生まれた
ELXS合同会社
電気工事主に個人宅向けの電気設備工事、例えば太陽光パネルや蓄電池の設置や、エコキュート、IHの設置、入れ替えなどを主に請け負っているELEXS合同会社(所在地:神奈川県大和市)に、どのような課題を背景に「KANNA」の導入を考え、「KANNA」の導入により、課題はどのように解決されたのか、代表社員の菅原薫さんにお聞きしました。
KANNAを導入した目的
設備設置前・設置後の現場写真の管理を効率化させたい
KANNAを導入する前の課題
(1)現場写真の整理に膨大な時間がかかっており、写真の整理管理・検索にかかる時間を短縮させ、事務作業の効率化を図りたかった
(2)SNSツールを活用していたが、顧客管理や写真管理に限界を感じていた
KANNAを導入した効果
(1)写真整理、検索の時間と手間が圧倒的に軽減された
(2)事務作業も現場でスマホで行えるようになり、オフィスでの事務作業時間が削減
(3)生産性が向上したことで、帰宅時間が約2時間早まった
お話を伺った方
ELXS合同会社 代表社員 菅原 薫 様
電気工事には写真の管理が必須、探す手間を何とかしたい
—— 「KANNA」導入前の課題はなんだったのでしょうか?
我々の業務には、写真を管理することが非常に重要で、工事前の現地調査を必ず行います。「依頼の設備をここに設置します」という計画を写真に収め、アルバムに保存していくという作業が発生します。そこから実際に設置工事を行うのは、1〜2か月先になるんです。この作業を、受注ごとに行っていると、毎日どんどん写真がたまっていき、設置工事日が近づいている案件の現地調査写真ほど、そのあとに追加された写真に埋もれてしまい、検索するのに苦労をしていました。受注する案件が増えていくほど、写真の検索の手間がかかり、「写真を検索する手間を省きたい」というのが、一番解決したい課題でした。
個人のご自宅にお邪魔し、設備の設置工事を行う様子
今までは、LINEのグループを作り、その中でアルバムを作成し運用していましたが、LINEだと、写真以外の情報共有のためのチャットにより写真アルバムが埋もれてしまい、過去の情報を辿るにもスクロールして探さなければいけない。アルバムにメモを残したくても、アルバム機能内は写真しか格納できないので、この写真の情報はどの住所のお客様の情報なのか、現場の注意事項など工事にかかわる概要や備考メモを残すことはできませんでした。
—— 「KANNA」導入の決め手は何だったのでしょうか?
なにか良いツールはないかと、業界の仲間に聞いたり、インターネットで検索し、いくつかのツールやアプリを比較検討、「KANNAプロジェクト」はそのうちの一つでした。安心したのは、本格導入の前に、トライアルができたということ。この期間があったことで、本格導入しても使いこなせるか、叶えたい事が実行できるのかなどを検証することができました。最終的な決め手は、ここで体感できた使用感と機能面、あとは利用料もKANNAが我々に最もマッチし、導入を決めました。
設置前・設置後の撮影をし、写真を整理、保管を行う。修理などが発生した場合は過去の写真を検索する作業も生まれる
スマホで直感的に操作ができ、Googleマップとの連動も便利
—— 実際「KANNA」を使い始めて、課題は解決されましたか?
はい、写真を案件ごとに整理でき、「施工前」「施工中」「施工後」「その他」といったフォルダごとに区分するのも非常に簡単で、検索もグッと楽になりました。
「KANNAプロジェクト」では、写真の格納もフォルダごとに分けられ、すぐに見つけやすい。写真追加も「+追加」をタップすれば写真機能が自動で起動する
あとは、お客様の住所等の情報も、「住所欄」など案件にかかわる概要も、出先のスマホからでも入力出来ますし、住所を入力するとGoogleマップと自動連動されるのも、非常に助かっています。我々の工事の場合、都度伺う現場が異なり、工事をカバーしているエリアも幅広いので、初めて行くエリア等も多くあります。当社は神奈川の会社ですが、先日は山梨県まで工事しに行きました。こういった「毎回伺う現場が異なる」「必ずしも知っているエリアではない現場に行く機会が多い」我々のような仕事には、このGoogleマップの自動連動は重宝しています。
「KANNA」の案件トップ画面。現場の住所を入力するとGoogleマップ(iOSの場合Appleマップも)が自動連動し、見慣れたマップで現場の場所が表示される
これまでは、保存している写真と、それに関するメモ情報は分離しており、検索するにも二重手間が発生していましたが、一目で情報と写真が一致したことで、整理と管理の手間が軽減され、業務効率化にもつながりました。
毎日20時まで事務作業をしていたが、導入後は18時に帰れるように
—— 業務効率化されたことで、どれくらいの効果を感じられましたか?
これまで「写真を検索する」ことに、とにかく時間が割かれたことに改めて実感しました。KANNAを活用したことで改善、時間の余裕も生まれ、新たな工事を受注できたり、他の事務作業に企てる時間ができたりと、本来やりたいことに充てる時間が生まれました。
あとは、仕事を終える時間が早くなりましたね。KANNAを導入する前は、20~21時ぐらいまで事務所に残って事務作業を行っていましたが、導入後は18時ごろには上がれるようになりました。週1休みで隔週2日休みという勤務情報の中で、1時間でも早く帰ることができるのは、大きいですね。
—— となると、1か月の労働時間で考えると、かなりの削減効果ですね。
そうですね、月平均24日勤務なので、1日2〜3時間早く仕事が終わると、ざっくり計算しても月48〜72時間の労働時間削減に繋がりました。自分自身の心のゆとりも生まれましたし、ほかの社員もこれまでの「探す手間や時間」が軽減されたのは、会社全体で考えると大きな効果です。「時間かけて探したものの、結局見つからない」ということも起きていたので、そういったストレスも解消されました。
—— では、実際に「KANNA」を導入され、現場の皆さんの反応はいかがでしょうか?
上記でお話ししたように、写真から案件をすぐに探せるようになったことは勿論ですが、案件(現場)の住所を入力すると、その周辺のコンビニやトイレ、コインパーキング、ホームセンターの場所などGoogleマップで自動表示してくれる機能が好評です。協力会社の方からも「これ便利だね」と言っていただく事も多いです。個人宅にお邪魔することが多い我々にとって、トイレなどの情報は欠かせません。
「コンビニ」「トイレ」「駐車場」「ホームセンター」のピンをタップすると、登録した現場住所の周辺情報を自動で表示してくれる機能が備わっている
それから、現場の声ではなのですが、自分自身が使っていてKANNAの機能が「もっとこうだったらいいな」と思っていたものが、気づいたら改善されて再現が可能になっていたことが度々あり、KANNAの機能改善対応の速さに、毎度驚いています。
建設業の2024年問題の根本は「現場に余裕がないこと」、その環境を改善したい
—— それでは最後に、今後の展望をお聞かせください。
建設業全体では、今「2024年問題」とも言われてますが、特に人手不足はずっと問題視されている課題でした。その原因は一つではないと思いますが、①休みが少ない ②いわゆる「職人気質」による厳しい体制・環境で人が定着しない などがあげられます。②に関しては、なぜそういったことが起きてしまうかと考えると、結局は現場に「余裕がないこと」が要因の一つである気がします。当社は隔週2日休みにしていますが、全産業の中で建設業の休みは圧倒的に少ないです。まずは、週休2日の勤務体制にしていける環境を目指していきたいと思っています。そのためには「価値ある業務」に時間を当てていけるよう、業務も効率化し、若い方々が働きたいと思っていただけるような、環境づくりをしていきたいと思っています。
余裕やゆとりがないと、本来は「ここの仕上げをもっと綺麗にしないといけない」と思っていても、時間が迫ってきていることで「簡略化しちゃおう」といった行動を得ない状況になってしまいます。1件1件の仕事の質を上げるという意味でも、余裕を設けることは非常に大事になっていきます。「お客様への還元」という意味でも職人が心身ともにゆとりと余裕をもって仕事ができる環境づくりをしていきたいです。
会社をどんどん大きくして行きたいという願望よりも、まずは今の規模で先述したような週休2日を確保し、社員が活き活きと健やかに現場に取り組み、丁寧な仕事を提供していける会社を確実に作っていく。これが目下の目標ですね。
ーーーーーーありがとうございました!
たくさんの工具や備品を乗せて、ほぼ毎日違う現場に出向く。個人宅の場合、場所が分かりづらいこともしばしば。
※取材:2023年11月
- 会社名
- ELXS合同会社
- 事業内容
- 電気設備工事
- 設立年月日
- 2019年9月
- 従業員数
- ホームページ
- https://elxsllc.com/
記事掲載日:2023年12月11日
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